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韓国実験芸術フェスティバル

7月24日から31日まで、ソウルの弘益大学周辺で、韓国実験芸術フェスティバルが開かれるという。
パフォーマンスや展示など、国内外のアーティストの作品が集まるようだ。
ホームページを見てみると、去年から始まって、今回が9回目だという。
弘益大は韓国一の芸術学部を持つ大学だけあって、周辺にギャラリーや、他では見られないような独特な店舗が集まっている。ここを実験芸術のメッカにしようとするこのフェスティバル。楽しみだ。
今週の土曜日の開幕イベントに、子供たちを連れて行ってこよう。
# by matchino | 2010-07-22 22:13 | 展覧会 | Comments(0)

デザイン首都ソウルを、もう一度デザインする運動

数年前からソウルはデザイン首都として、デザイン政策が立てられている。清渓川をはじめとして、さまざまな場所がデザインソウルの名の下に開発されている。
しかし、この政策に対して、ゲリラ的に反対運動をしている人たちがいるという。野党の人たちかと思ったら、そうではなかった。
ソウル大学のデザイン学科の学生だということだ。
I like seoul」と名付けられたこの運動、どういうことをしているかというと、「ソウルがいいです」というデザインソウルのポスターの字の部分に、「ソウルはもともといいです」というスローガンを貼っていったり、「時間の痕跡ほど美しいデザインはない」という字の形に、木の床を磨いたりするという。
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さすがデザイン科の学生とあって、「デザインとは何か」と考えて、デザイン科の学生ならではの運動を展開しているというわけだ。
デザイナーとしてソウル市に仕事をもらうことより、ソウルを本当の意味で愛することを考える。個人主義が蔓延している中で、そういう精神が残っている、と嬉しくなった。
後は、この運動、一つのお祭り騒ぎとして終わらないように、しっかりとその精神が根付いていってほしいと思う。
# by matchino | 2010-07-16 22:38 | デザイン | Comments(0)

「はやぶさ」と『Terra』

遅ればせながら、「はやぶさ」の話。
「はやぶさ」の帰還をUstreamで見守った数日後、「はやぶさ」が最後に撮影した地球の写真を見た。
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「はやぶさ」による地球撮影に関する感動的な話を聞き、感無量でその写真を見ていたが、ふと口をついて出てきたのが、Caetano Velosoの『Terra』だった。
この曲を知った頃、地球に対する愛情を歌った感動的なこの歌の歌詞を読み、宇宙から撮った地球の写真を見ながら何度もこの曲を聴いた。
歌詞の一部を紹介しよう。


Terra (地球)

牢獄の独房に繋がれていた時
僕は生まれて初めて見た
お前の写真を
お前の全身が写っている
でも裸じゃなかった
雲に覆われていたからね
地球 地球よ
おまえがどれほど遠い存在であれ
どれほど過ち多き旅人であれ
おまえを忘れることは決してないだろう
あの青みを帯びた星の中に
褐色の娘を想像する者はいまい
映画にも似た眩暈の中
可愛いおまえに よろしくと
伝えてもらおう
僕はいとおしさにとらわれた詩人
そしておまえはパライーバ
地球 地球よ
おまえがどれほど遠い存在であれ
どれほど過ち多き旅人であれ
おまえを忘れることは決してないだろう
地球という少女に 僕は恋している
おまえのエレメントは土
海からは陸が見えると言う
足にとっての陸は堅実さ
手にとっての陸は優しさ
他の星々は おまえの道案内と
なるだろう
地球 地球よ
おまえがどれほど遠い存在であれ
どれほど過ち多き旅人であれ
おまえを忘れることは決してないだろう


なんだか、地球に生まれてきたことの幸せを感じるような、そんなひととき。
# by matchino | 2010-06-25 21:22 | 音楽 | Comments(0)

金塘寺の掛仏

知り合いに会いに行ったついでに、龍山区にある国立中央博物館に行ってきた。
先日、日本からのお客さんを連れて仁寺洞に行って来たときに見た骨董に見せられて、今まであまり関心のなかった博物館に関心が向き始めたのだ。
大きな博物館の中の、「美術館」スペースを見てきた。
書芸、風景画、仏画などが展示されていたが、その中でよかったのが、仏画だった。赤と緑で彩られた仏画は、今までに感じたことのない美しさを見せてくれた。
そして、驚いたのが、企画展示として展示されていた、金塘寺の掛仏
高さ8.3mの仏画が、博物館の特設スペースに掛けられていた。
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こんなに大きな仏画が韓国にあったとは知らなかった。
タイに行ったときに見た、寺院の壁画を思い出した。
体に比べて頭が大きく描かれているが、ダヴィデ像のような視角的な考慮がなされたためだろうか?あるいは、わざと頭が大きく描かれたのかもしれない。
ここ、国立中央博物館は、大きな企画展示以外は無料で入館できる。また行ってみよう。
# by matchino | 2010-06-13 21:01 | 展覧会 | Comments(0)

ロジャー・ディーン回顧展

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行こうと思いながら行っていなかった、ロジャー・ディーンの回顧展に行ってきた。
ロジャー・ディーンは、イエス、エイジアなど、伝説的ロックバンドのアルバムアートで有名なイラストレーター。
最近では、『アバター』のデザインの元ネタではないかと話題になっている。
想像上の動物や風景など、その創造力は群を抜くものがある。映画的であり、アニメ的でありながら、そのタッチは独特だ。
今回、行く前に、ロジャー・ディーンの作品を最初にみて、すぐに思い出したのが、ロドニー・マシューズ。昔、ロドニー・マシューズのイラスト集を買って、穴の空くほど眺めていたことがあるが、ロジャー・ディーンの仕事を継いだのがロドニー・マシューズであるということが調べてみてわかった。
ロドニーのイラストを見ていた時は、ファンタジーとして見ていたが、今回、ロジャーのイラストは、アルバムジャケットとして見た。
そして、近年の作品は、映画の場面のようだ。映画はそのシーンが一瞬で過ぎ去ってしまうが、じっくり眺めていられるせいか、ある意味、よく作られたCGより、かえってリアルに見えるくらいだ。
優れた想像力と画力、そして時代が生んだ絵だなという気がする。
今回の展示を見て、世界が少し違って見えた。
# by matchino | 2010-05-30 14:04 | 展覧会 | Comments(2)