家で子供たちと遊べるアイテムが少なくなり、「ジュニア・ネイバー」やテレビに人気者の座を取られるようになってきて、危機感を覚えていた。
そして、思いついたのが、ボードゲーム。子供たちと一緒に遊べるボードゲームを!というわけで、インターネットで調べてみた。 いろいろ調べているうちに思い出したのが、数年前まで毎回行っていた「幼児教育展」。そこでは幼児教育のためのさまざまなアイテムが紹介されているのだが、その展示会での私のお気に入りは、セレクタ社などのゲームを展示するブースだった。 ボードゲームや知育玩具などが展示されていたのだが、そのデザインが秀逸。さすがドイツの玩具だと思わせるようなものだった。そのぶん、値段も張るのだけれど。 それで、セレクタのボードゲームを探してみると、やはり、高い。 そして、それと共に紹介されていたのが、ハバ社のボードゲーム。 ハバ社もそれに劣らず高いことは高いのだが、「ミニ」シリーズがあって、本来高いゲームを小さくしてあって、値段も半分から3分の1くらいに押さえてある。 それで、その中で一番人気があるという「Obstgarten」というゲームのミニサイズを買ってみた。「Obstgarten」とはドイツ語で「果樹園」らしい。 このゲーム、木になっている果物を、カラスに取られてしまう前に収穫するというもの。 一人ひとり、さいころを振って、出た色と同じ色の果物を収穫する。 「カラス」の目が出たら、真ん中にカラスのジグソーパズルを1ピース置く。 カラスが完成する前に、全部の果物を収穫したら、プレイヤーの勝ち。 全部の果物を収穫する前にカラスが完成したら、負け。 という、すごく単純なゲームだ。 オプションのルールも何もない。 まあ、子供にはちょうどいいだろうと思って、子供たちと遊んでみると、なるほど、人気がある理由が分かる。 まず、プレイヤー同士勝ち負けがないこと。ゲームに初めて接する子供は、誰かに負けることを極端にいやがる。ひどい時にはすねてゲームを続けられなくなる。その心配がないのだ。 果物の種類は4種類、それぞれ10個ずつ実がなっている。それで、10という単位について認識することができる。 また、さいころの色と果物の色を合わせて取るという、認識力も育てられる。そして、ある木の果物を全部収穫した後は、その色が出ても何も収穫できないため、一番多く残っている果物を収穫するという戦略的思考も育てられる。 そして果物の駒がとても小さいため、小さいものをつまむという手先の器用さも育てられる。 子供の発達という観点から、本当によくデザインされたゲームだということが分かる。 一つ心配だったのが、本当に単純なゲームであるため、すぐに飽きてしまわないかということ。しかし、買ってしばらく経っている今でも、子供たちには大人気だ。 テレビを観ていても、「果樹園のゲームしよう」と呼ぶと、喜んで乗ってくる。 大成功だ。 おっと、大事なことを忘れていた。もう一つ、このゲームのすばらしい所。 いうまでもないことだけど、イラストがすばらしい!
by matchino
| 2009-02-09 23:04
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