朝鮮日報美術館で開催されている「ボローニャ国際絵本原画展」に行ってきた。
1967年から毎年、イタリアのボローニャで開かれているという児童図書展がある。その祭典で、新人絵本イラストレーターのコンクールが行われるが、受賞作は今までイタリアと日本で展示されていたという。それが今年、日本の巡回を終えて、初めて韓国に来たというわけだ。 受賞したイラストレーターは99人、展示作品は495点にのぼる。 実際の本に使われた絵ではないにもかかわらず、世界のイラストレーターの中から選ばれた作品とあって、本当にすばらしい作品だった。 一枚一枚が見応えがあり、ある意味、これほど内容のつまった展覧会は見たことがないと思うほどだった。 今まで絵本の原画は、けっこう大きいものが縮小されて使われているのだと思っていた。ところが、今日見てみると、けっこう小さい。絵本用にかかれたイラストであるため、サイズを考慮に入れてのことだろうか。 そして、驚いたのが、信じられないほどの細かさなのだ。大きな絵を縮小したとしか思えないような細かい絵がたくさんあった。 特に、招待画家として展示されていたアイナール・トゥルコウスキィの作品には驚いた。 その絵の細かさ、そして独創性、それがシャープペンシルで描かれたというのだから、さらに信じられない。 写真はアイナール・トゥルコウスキィの絵本『まっくら、奇妙にしずか』。 今回展示されている、ありとあらゆる技法で描かれている絵は、何で描かれているかを考えるだけで面白かったが、意外に思ったのは、コンピューターグラフィックスによる作品がけっこう多かったこと。そして、それらが、一見、コンピューターで描かれた絵のようには見えないこと。 仕事柄、コンピューターで描いた絵は、「ああ、これはこうやって描かれたんだな」と、見ただけでコンピューターで描いたと分かるものが多いけれど、今日見た作品の中で、最初からCGだと分かった作者は一人しかいなかった。 見終わって、娘たちに2枚ずつ、はがきを買ってあげた。 そして、絵本の中の子供のまねをさせて、記念撮影。 この「ボローニャ国際絵本原画展」、3月1日まで開かれており、子供を対象にしたポップアップカードの制作のワークショップも開かれる。
by matchino
| 2009-01-26 18:52
| 展覧会
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