ソウル市立美術館での「フランス国立ポンピドゥーセンター特別展」に行ってきた。
ポンピドゥーセンターについては知らなかったけれど、世界3大美術館の一つだという。そういう宣伝のせいか、クリスマスのせいか、たくさんの人が来ていた。 で、内容はといえば、マティス、ミロ、シャガール、レジェ、ブラックなど、20世紀を代表する画家の作品。「アルカディア - 天国のイメージ」という主題を中心に展示がなされ、それを追っていくだけでも興味深そうな内容だった。オーディオ・ガイドでも聴けばよかったかもしれないが、今回は、何人かで一緒に来ていたため、時間がなかった。 それでも、気に入った絵がいくつかあった。マルシャル・レイスの『雲の友』というシュールリアリズム的な絵画、マティスの切り絵など。そして、ブラックの女性を描いた作品は、今までのブラックの絵では見たことのないタッチで興味深かった。 それにしても、今回感じたのは、年を取れば取るほど、絵画に込められた画家の心が伝わってくるようになってきたということ。絵を見ながら画家と対話をしているようだ。そして、一つひとつの線に感動し、めまいを覚えるほどになる。 様々な人生経験をしてくる中で、深く共感するところが大きくなってきたのだろうか。 そうして絵を見ていくと、何十分でもその絵を見ていたいような衝動に駆られる。 また、絵を見ていながら自分との対話の世界に入ってくる。絵を見ることは、瞑想や祈祷に似た一種の自己省察だ。 いくつかの作品を、いすにゆったりと座りながらじっくり鑑賞できる、そういう美術館があったらいいかもしれないと思った。
by matchino
| 2008-12-24 20:12
| 展覧会
|
Comments(3)
Commented
by
アーヤ
at 2008-12-29 20:13
x
私の父は、モネの「印象・日の出」を美術館で一日眺めていたそうです。いい時代だったんですね。私がモネ展に行ったときは人に押されてゆっくり鑑賞できませんでした。町野さんのような絵画を見る目はありませんけど。
0
Commented
by
matchino at 2008-12-30 09:08
やはりその作品を所蔵している美術館に行くのがいいんでしょうね。『印象・日の出』を所蔵しているのはマルモッタン美術館ですか。そこに行ったらゆっくり鑑賞できそうですね。そのためには1ヵ月くらい滞在しないとですね。
それにしても、「マルモッタン」なんて、韓国語でいったら「しゃべれない」ですね…。
Commented
by
アーヤ
at 2008-12-31 02:12
x
あはは、面白い。フランスですか?
私は「印象・日の出」より、彼が描いた彼の庭に行ってみたいんですよね。
|
by matchino カテゴリ
マチノアルキのお知らせ
最新の記事
以前の記事
2022年 03月 2022年 02月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 more... フォロー中のブログ
外部リンク
最新のコメント
検索
タグ
ブログパーツ
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||