韓国の随所に日本統治時代に建てられた官舎がある。 ソウルには朝鮮総督府の官舎もあったりするが、 地方の主要駅の近くには鉄道局の官舎が残っていることが多い。 江原道の三陟や東海には鉄道に従事した人たちの住宅があるが、 これらは三陟鉄道株式会社のものであるため、 官舎ではなく社宅である。 韓国には私鉄がほとんどないため、 鉄道官舎はよく見られても、鉄道社宅は珍しい。 江原道の産業遺産ツアー、三陟を後にし、東海へ。 三陟線と嶺東線が交わる東海駅、昔の北坪駅から近い松亭洞には 三陟鉄道株式会社の職員のための社宅が残っている。 今では「官舎村」と呼ばれているが、 解放後に三陟鉄道が米軍政によって没収され、 官舎として使われたため。 もちろん、その後に払い下げられて一般の人が住んでいるが。 車で官舎村の付近に来ると、 路地の向こうに古い社宅らしい家が見えた。 あ、あれだ! 車を停めて官舎村を歩いてみた。 切妻屋根の、2世帯がつながった社宅は、 他のところで見た官舎の姿に似ている。 最初に見た家屋は、屋根や壁が昔のそのままを残しているようだった。 出窓の雰囲気が日本家屋を思い出させ、懐かしさを感じた。 おばあちゃんの家に遊びに来たような感覚だ。 他の家も、基本的な家の構造は保っているようだが、 屋根や壁が新しく補修してあり、 増築しているらしい家が多かった。 補修されているということは現在も使われているということ。 長く残ってほしいなと思う。 官舎村の他にも北坪の市内を回って気になったものを。 こんな愛らしい建築が残っている田舎はいいなあ。
by matchino
| 2019-10-07 22:10
| 江原道
|
Comments(0)
|
by matchino カテゴリ
マチノアルキのお知らせ
最新の記事
以前の記事
2022年 03月 2022年 02月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 more... フォロー中のブログ
外部リンク
最新のコメント
検索
タグ
ブログパーツ
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||