江原道の産業遺産ツアー、道渓を離れ、嶺東線に沿って海へ向かう。 計画したより時間が余ったので、三陟港のセメント工場を訪ねることに。 この工場は三標(サムピョ)セメントの三陟工場だが、 三標セメントの前身は、1967年に設立した東洋セメント。 2015年に三標グループが買収した。 そして、東洋セメントの前身は、小野田セメント。 1942年に建てられたという。 そして、小野田セメントは、三陟から墨湖港までセメントを運ぶため、 三陟駅と北坪駅(現在の東海駅)を結ぶ三陟線を敷設したという。 五十川の向かいから工場を眺めた。 韓国に来てからなかなか萌える工場に出会えていないのだが、 この工場はよかった! 工場から川を渡っているラインは何だろうかと思ったが、 セメントを運ぶコンベアで、昔は鉄道だったという。 港まで車を走らせると、コンベアの先が見えた。 工場から川を渡って埠頭まで延びたコンベアは、 大きな輸送船につながっていた。 それにしても、三陟港は工業用に特化した港だと感じる。 後でネットで調べていて面白かったのは、 韓国の東海岸沿いを走る観光列車「海列車」は 三陟駅が終点になっているが、 その一つ前の「三陟海岸駅」に着く前にこんなアナウンスが流れるという。 「この列車の終点は三陟駅ですが、 三陟駅にはなーーーんにもありません。 次の三陟海岸駅で降りることをお勧めします」 普通の観光客にとってはそうだろうな。 もっとも、今回工場を見られたのは車があったからだし、 もし、工場が見たくて駅から歩いて来たとしたら、 途中で「オレ何やってんだ」感にさいなまされたことだろう。 改めてツアーを企画してくれた知り合いに感謝! さて、産業遺産を巡る旅は続く!
by matchino
| 2019-10-05 20:10
| 江原道
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