釜山の新しい魅力を伝えるツアー、今回回ったもう一つのストーリーツアーは、「影島の橋を渡ってカンカンイの道を歩く」コース。「カンカンイ」というのは、船を整備する時にサビを叩いて落とす作業のこと。サビを叩く「カンカン」という音から来ているという。船が並ぶ港の風景が好きなので、それだけでワクワクする。名前もとってもいい。 このコースはまず影島(ヨンド)の跳ね橋から始まる。1934年にかけられた橋は、韓国で最初の開閉型の橋で、開通した当時はもちろん、今でもたくさんの人たちが橋が上がる姿を見に訪れる観光名所だ。 この日は時間の都合で行かなかったので、年末に訪れた時の写真を。 個人的にはこういう「ザ・観光地」的なところは好きじゃないのだけれど、実際に見てみると、巨大な橋が上下する姿は圧巻! 思わず興奮してしまった。橋のたもとにある古い倉庫(?)もいい感じ。 影島に渡った影島警察署の前には、影島の歴史を伝える写真のコラージュが。 いよいよ大通りからそれて、船がたくさん停泊する岸壁へ。 うーん、やっぱりかっこいい…。 それにしても、こういう風景が観光地として受け入れられる時代になったということが感慨深いな。 こういう船舶関係の資材が積まれている姿も絵になる。 この写真をFBに上げた時、「梨かと思った」とか「ゆず」とか「かりん」とかいろんな見えるものがあって面白かった。 こんな町にアートの風を吹き込んでいるのが、「カンカンイ芸術村」のプロジェクト。街の風景にさりげなく作品を溶け込ませている。 そのプロジェクトの案内所。さまざまな広報誌の配布やこの街を巡るツアーの受付などをしている。歩きでのツアーもあれば、船で巡るツアーもあるらしい。これは参加してみたい! 案内所の脇には「シンギハン船舶体験館」がある。使わなくなった漁船に実際に乗り込んで中を見学できるようにしたもの。船にはさまざまなアート作品が設置されていた。 船から出るいろんな音を増幅する作品とか 舵を回すとモニターの影島大橋が閉じたり開いたりする作品とか 観光客が気軽に楽しめる作品のなのがいい。 舟を出て、もう少し歩いてみる。 平日は船を修理する小さな工場の音でにぎやかだというが、日曜日で静か。平日のにぎやかな港の姿も見てみたいな。でも、仕事をしている人たちの邪魔にならないように気をつけて! ここは釜山で初めてエンジンがついた木船を造った田中造船所があった場所なんだという。 面白いのは、いろんなところに作品が隠されていること。 電柱にはこの港町を題材にしたコミックが描かれていた。釜山の方言を使いながら「この町で働きたい」宣言をする若者たちの姿が描かれていた。 いろいろな変化は加わっていながらも、港町の雰囲気は失わずに、さりげなく作品を溶け込ませているのがいいな。 また来て歩いてみたい町だぞ。
by matchino
| 2018-11-29 22:58
| 釜山
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