漢江の支流である北漢江の川辺で、木や草や石などをつかったオブジェが展示されているらしい。 調べてみると、1981年から続いている企画なんだという。8日間という短い期間で、大きな話題になることもなく、静かに行われていた展示だったのだろう。 暖かくなってきたし、子供たちを外で遊ばせるのも兼ねて訪ねてみた。 地下鉄上鳳駅から江原道の春川に向かう京春線に乗って1時間ほど、大成里駅(テソンニ)に到着する。 MT(大学のサークルなどの親睦を深めるための合宿)でやってきた大学生や子供連れの家族がけっこうたくさん降りた。 北漢江辺散策路への標識に沿って少し歩くと、「外の美術展」の看板が出ていた。 北漢江へ出ると、すぐ左に美術展の横断幕。 ニュースで紹介されているくらいだから人が多いかと思ったら、人は点々。 来ている人たちは、北漢江沿いのサイクリングロードを自転車で走るために来た人たち。そして散策を楽しむ人たち。わざわざ美術展を見に来る人はいないんだろうか。 それでも、川があり、木があり、山が見え、気持ちのいい公園だ。 作品を紹介しよう。 30cmくらいの大きさで、けっこうたくさんくっついているので、ちょっと気持ち悪い気も… 「斜線」という題名の作品。木の陰? 木の幹に生えるキノコのような作品。 贈答用の箱を再利用して作ったロボット(?)。 解説によるとロボットではなくて木らしい。 ヤギ? 木が花束を持って、そこにちょうちょがとまっている。 川辺で遊ぶ子供たち?カエル? 木の枝を背もたれにした椅子。 座っていると景色もいいのでとても気持ちがよかったのだ。 木屑や枯れ葉などを盛り上げた横には石を積んで、古墳? 展示のマップもなく、範囲を示す表示もなく、ただ作品の前にA4用紙に書かれた作品の簡単な説明があるだけなので、とてもゆるーい感じ。 作品がどこまであるんだろうかと川辺をずっと歩いていくと、ちょっと不思議な光景が。 作品の表示がないところを見ると、昨年の作品なんだろうか。 こうして回ってみると、木の一つひとつが作品に見えてくる。すっかり葉が落ちた木の上に枯れ草が覆い被さって、オブジェのように見えるのだ。 会場(?)にけっこうゴミが落ちているので、「こういうイベントするんだったら掃除しろよなー」とか思ったけれど、それも飾らないこの地域の姿なのだと、それを変に飾ろうとしない住民も面白いなと思った。 そういえば、淀川のゴミでオブジェを作って川原に展示するアートユニット「淀川テクニック」なんかも地域住民と協力して制作活動をしていたりしていたよな、と。 環境アートって、自然保護的なメッセージを発しているものが多いと思うけど、変な理想主義に陥らない姿を見せているようでいいかも。 2015年の展示は2月28日から3月8日までで、終わってしまったけれど、毎年開催しているようなので、気になった人は来年に!
by matchino
| 2015-03-19 22:33
| 展覧会
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