ビヨンド・ミュージアムで今日まで開かれていた、栗林隆の「In Between」展を見に行って来た。
展示の写真を見て期待していたが、その期待に応える面白い展示だった。 まず、展示室に入ると1階の展示室に入るといっぱいにインスタレーションがつくられている。 和紙と針がねで白い林を再現しているのだが、雪原から顔を出しているようで楽しい。 ウサギが穴から顔を出すのはこんな気分なんだろうか。 他に、熱帯魚の水槽の中に、下から首をつっこめる作品があった。 動物や魚の視点で世界を見つめてみるということなのだろうか。 2階には「屋台トリップ」と題された作品が展示されていた。作家がこの「屋台」と共に韓国、シンガポール、ネパールを旅したのだという。その映像が「屋台」の中に映されている。 仲間の何人かでの旅の記録は面白く、ずっと見ていても飽きない。「境界線を越えて〜」という歌が耳に残る。特にネパールの4000m地点まで旅した記録はいろいろなことを考えさせられた。彼らと一緒に旅したら面白そうだなあ。 韓国での旅の記録は、2009年のもの。その時も展示のために来たという。「知らなかった〜」と残念に思ったら、キムサでの改装前の展示で出展していたという。それで思い出した。階段を少し登った所から、部屋に広がる雪原を見たことがある! 北との関係や軍事政権に関する怖い作品たちの中で目立たなかったけれど、しっかりと印象には残った作品だった。 作家がデザインした冷凍庫の中に冷凍保存された地震被災地の植物。 自然をモチーフにした作品はナイーブな感性を持った人を想像させたが、ネパールやシンガポール、韓国での映像を見ると、そういう感じはしない。自然の中で鍛えられたアーティストなんだろう。 これからどんなプロジェクトを展開していくのか楽しみな作家だ。
by matchino
| 2011-10-16 19:01
| 展覧会
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