芸術としてヌードなどの性的表現をすることに対し、反発感があった。道徳的でないという側面もあるけれど、それだけで人目を引くことができるし、反抗的なイメージを簡単に与えられるため、安易な方法のような感じがしていたのだ。
しかし、Juergen Tellerの作品を見て、そのような偏見が少し解けてきた。 大林美術館で行なわれているJuergen Tellerの写真展に、やっと行ってきた。子供たちを連れていくわけにいかないと思っていたところ、週末に一人の時間ができたのだ。 ドイツ出身のファッション写真家である彼が直接キュレーションをしたという今回の展示は、写真と写真の間に関係を持たせ、写真作品を使ったインスタレーションのようだった。 そういうことを含め、写真芸術って何だろうかということをいろいろと考えさせてくれる展示だった。 写真のモデルの中で知らない人も多かったけれど、その中で私が知っている人たちの写真を撮ってきた。 ソフィア・コッポラ。手前の足はJuergen Tellerのものなんだとか。 ビョークと彼女の息子。似てる。 彼女って、なんでいつまでも子供みたいなんだろ? デビッド・ホックニー。こういう刺し方のチューリップって、やっぱりホックニーだなあ。 これはJuergen Tellerと彼の妻の写真。夫婦で撮った写真もいくつ展示されていて、自分の性器を登場させている写真もあるが、夫婦の愛と子供を象徴しているのだという。作家としてはそのような意図があるにもかかわらず、社会的な通年が歪んで見せているという部分があるということを感じた。もちろん、彼がそのような部分まで考えて写真を撮っていることは確かだけれど。 この写真は、いいちこのポスターを思い出して撮った。モデルの姿がパッと見では見当たらず、ちょっと探したら見えたという、そういうシチュエーションが、いいちこのポスターに似ていると思った。 ファッション写真って、なんでこんなに魅力的なのかなあ。モデルとファッションデザイナーと写真家という3人の芸術家の個性がぶつかりあって作り上げられるものだからだろうか、とか思った。 で、冒頭で書いた偏見が砕かれたのは、彼がなぜ性的表現を用いたのかということが分かったから。でも、写真を見るのにそのような意味付けをすること自体、硬いなあって思う。もっと自由になりたい。
by matchino
| 2011-07-16 22:21
| 展覧会
|
Comments(6)
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Clo
at 2011-07-17 14:26
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わあ!これすごく見に行きたいと思っていた展示です^^
テリムもまだ行ったことないので楽しみです。
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matchino at 2011-07-17 19:56
cloさん、これはぜひ、です。
ここに来たら、慶福宮を突き抜けて、反対側のギャラリー街も行ってくださいねー。
写真展なんて、長い間行ってないな。って
いま気付きました。 美術館や博物館へも、行ってないです。。。。 心と体に余裕がないと行けないのかもしれないですね。 行かなきゃ。 確かにチューリップの挿し方、すごいですねー。
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matchino at 2011-07-18 15:04
citronさん、こんにちはー。
美術館、博物館って、確かにわざわざ行かないかも知れないですよね。 旅行に行ったら、そこ自体が生きた博物館みたいなものだし…。 私の場合、今は旅行に行く余裕がないから行ってるだけかも知れないですね。
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emitsuoka
at 2011-07-20 22:31
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matchinoさんのアプローチ、やっぱり面白い。今度いっしょにインドの行こうね!
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matchino at 2011-07-21 18:22
|
by matchino カテゴリ
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