PLATEAU、さっそく行ってみた。
12年ぶりに訪ねたが、こんな所にあったとは! まさに灯台もと暗し。 ソウル市庁駅から歩いて2分の所にあった。 今回の展示のタイトルは、「SPACE STUDY」。 14名の韓国の作家たちがこの空間を再構築していた。 入ると、最初の部屋からただならない雰囲気を醸し出していた。 韓国の寺で行事の時などに掲げられる蓮をかたどった灯が天井から円形につるされ、その下にはこのギャラリーの所蔵品である、ロダンの『カレーの市民』と『地獄の門』がたたずんでいる。そして、荘厳な雰囲気の現代音楽が流れている。 後から解説を読んでみると、この音楽はグレゴリオ聖歌とチベット仏教の音楽、イスラム教の聖歌が合成されたものらしい。宗教や政治、文化の葛藤について再考察する瞑想と思索の場としてつくられたという。題名は、『蓮の花:ゼロ地帯』。宗教や政治、文化の対立の象徴となった「グランド・ゼロ」を意識しているのは明白だ。この言葉の語源は諸説あるようだが、この作品における「ゼロ」というのは、様々な対立要因はあるけれど、それを「ゼロ」として、新しく和解のための出発をしようというメッセージとして感じられた。 この他の作品は、このギャラリーをモチーフとしてつくられたものが多かったが、空間の再構築、再解釈するものとして興味深い作品が多かった。 3年ぶりにリニューアルしたこのギャラリー、期待できそうだ。
by matchino
| 2011-05-28 22:23
| 展覧会
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