大林美術館での展示、「インサイド・ポール・スミス」を見てきた。土曜日ということもあり、たくさんの人が見にきていた。
今回は、ポール・スミスのコレクションの展示。2階は写真や版画、絵画などのコレクションの展示、3階はポール・スミス自身が撮った写真と、彼のファンが送り続けているちょっと変わったプレゼント、彼の部屋の再現の展示だった。 彼の絵画などのコレクションは、彼のデザインを彷彿させる色彩のものが多い。ドーセントが一つひとつの作品の、作家の意図について説明会してくれたが、ポール・スミスは視覚的な美しさを気に入って買ったらしい。また、有名・無名に関係なく、気に入れば買うとのことだった。 美術品のコレクションというと、投資だとか、有名な作品だから価値があるとか、そういう観点で語られやすいが、彼の場合、純粋に「いいと思ったから欲しくなる」なのだという。また、コレクションからデザインに対するインスピレーションを得るのか、という質問に、そういう部分もあるけれど、インスピレーションは、何を見ても得ることができるという。 有名なコレクション、それもデザイナーだとすれば、そこに特別な意味を期待してしまう。でも、それはある意味、うがった見方なのかも知れない、と感じさせられた。 そういう意味で、自然な彼の人間的な魅力を感じることができた。 3階の展示で、彼の撮った写真が壁一面に掲げられていた。それもまた、飾らない自然体の彼の人柄が感じられる。 また、彼のファンが送り続けているというプレゼントが展示されていたが、プレゼントに直接住所を書き、切手を貼って、箱にも入れずに送られたものたちだという。 サーフィンのボードからおもちゃ、ブラシなど、遊び心満載の、ある意味一つの作品のような贈り物だった。 そして最後の部屋は、ポール・スミスの作業室を再現してあった。この部屋も遊び心に満ちている。 やはりポール・スミスって、とても自然体の、面白いおじさんだと思う。一日で、ファンになってしまった。
by matchino
| 2010-11-21 00:07
| 展覧会
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