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韓国国際アートフェアで出会った作品たち

COEXで行われた韓国国際アートフェア。前回のホテルアートフェアよりも多くの気に入ったアーティストが見つかった。

一人は、ときの忘れ物というギャラリーで紹介されていたTSUYUという作家。折り紙で蝶を折り、それを標本のようにしている。たくさんの蝶を糸で吊るしている作品があり、作家は異様さを表現したそうだが、私には美しく見えた。この標本のような作品、既視感を感じていたが、サイトを見て分かった。ジョセフ・コーネルだ。彼の作品に似ていると思ったのかもしれない。
この作家は、父親が韓国人で母親が日本人とのこと。その点にも親近感がわいた。

もう一人の作家は、YUKARI ART CONTEMPORARYというギャラリーで紹介されていた、ごみを集めてオブジェを作っている作家だった。名前をみてみると、「淀川テクニック」と。おお、淀川テクニックといえば、数年前に『デジスタ』で紹介されていたあのユニットか⁉ ギャラリーの人にきいてみると、そうだという。あれから4年、いろいろなところで注目され、海外でも創作活動をしているという。
ギャラリーの人も、「異国の地でこんな話ができるとは思っていなかった」と喜んでいたが、私も昔の友達に久しぶりに会ったようで嬉しかった。

もう一人(組)の作家は、インドの作家Thukral & Tagra。森美術館と韓国の国立現代美術館で行われたインド現代美術展でも紹介されていた作家だ。作品とともに作品集が展示されていたが、これくらいは買ってもいいかなあと思う。作品自体は買えないけど。

そして、今回のチケットを下さった小山登美夫ギャラリーのブースにもおじゃました。私のことを覚えていてくださっていた。前回、新羅ホテルでのアートフェアで出していた山本桂輔の作品は、木彫、絵画ともに韓国のコレクターに売れたとのこと。もしかしたら国内で再会できるかもしれない。

簡単に見ただけでも2〜3時間かかるくらいの広さの展示だった。この広い会場に、日曜日とはいえ、たくさんの人が来ていた。最近の美術に対する関心の高さを物語っている。これに伴って、質のいい展示がたくさん行われるようになったらいいけれど!
by matchino | 2010-09-14 22:53 | 展覧会 | Comments(0)
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