こんなにすごいものがあるとは知らなかった。韓国のあるデザイン系のメルマガに紹介されていた展示会、テオ・ヤンセン展。
BMWのCMでも紹介されているらしいが、その映像を見て驚いた。 そして、展示を見に行く前に、展示を関するブログを見て、さらに驚いた。これが風の力で動いているとは! しかし、実際に展示を見に行って、その何倍もの驚きを感じてしまった。 まず、作りがすごくいい。工業製品のようにきっちり作られているのではなく、ありきたりの製品を手づくりで、まるで映画の中で見るような作品として作られているのだ。 そして、さらに驚いたこと。風を受けて動くだけでなく、胴体や背中に付けられたペットボトルに風を貯めて(圧力を高めるということだろうか)、風のない時にも動けるようにしたというのだ。 さらに、自動でくいを打ち、風で倒れないようにする装置、また、海岸で動いている時に、水のある方へ行かないように水を感知して停止、または後進に切り替える装置などが備えられている。もちろん、電気的な方法は一切使っていない。 展示場には十数台の作品が展示され、その内2台が実際に動くところが見られる。また、他の一台は、観客が手で押して動かせるようにしてある。 ヤンセン氏は彼の作品たちに動物としての名前を付けているが、実際に動くところを見ると、本当に動物のようだ。また、最初の作品が20年前に作られてから、今まで絶え間ない「進化」がなされてきており、そのことも、その作品たちを動物のように思わせる。古くなった作品は、羽根がボロボロになっていたりもするが、ヤンセン氏はそれを直さないという。動物が老いるように、彼の作品も老いるのだというのだ。 「彼ら」が動く姿は本当にユーモラスで、その姿を見る度に笑えてくる。人に笑いと感動、驚きを与えてくれる作品。このような作品を作ってみたい。
by matchino
| 2010-08-06 21:27
| 展覧会
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