「コリア・デザイン・ウィーク2009」の展示を見てきた。
旧ソウル駅舎を博物館とし、韓国のデザイナーの作品が多数展示されている。 実際に活動中のデザイナー、新人デザイナー、デザイナーを志す大学生が、自分のブースを持って作品を発表しており、美大の芸術祭を見ているようだった。 デザインという枠組みはあるけれど、インスタレーション的な作品も多かったが、それは旧ソウル駅舎という空間のためということもあると思う。 日帝治下で日本人によって設計されたソウル駅舎は、植民統治の象徴でもあり、取り壊すべきとの世論もあったというが、美しい歴史的建物であるということで、残されている。 現在は新しいソウル駅舎が建てられ、使われていなかったため、その周りは浮浪者のたまり場になっていたりもし、内部もそうとう汚くなっている。 しかし、今回の展示はそういった汚さを逆手に取って、すばらしい展示室に生まれ変わっていた。天井ははがれている所があり、壁も汚い。でも、豪華なシャンデリアが下がり、天井の模様も美しい。歴史的な建造物の美しさと廃墟の退廃的な美しさが不思議な調和を成し、その展示場で新しいデザインの展示が行われているという、さらなる不思議な調和感! 一つひとつでも作品だが、全体で一つのインスタレーションであるような、そんな展示だった。個人的にはそのシチュエーションが一番面白かったりする。 右は、ごてごてのシャンデリアの下がった部屋の壁一面に椅子の絵が。 左は、服で包んだソファ。照明が気に入った。 当初は5/10までの予定だったが、好評のため、期間が延長されて、17日までだという。
by matchino
| 2009-05-12 22:59
| 展覧会
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