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ソウル歴史博物館の展示「京城遊覧 〜1929、『別乾坤』に見るソウル」

ソウル歴史博物館のロビーに
小さな企画展示が新しく開かれていた。

「京城遊覧 〜1929、『別乾坤』に見るソウル」という題名の展示。

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「別乾坤」というのは、
韓国の近代史を扱う本を読んでいると
ときどき見かけた雑誌の名前。
どんな雑誌なのかはよく知らなかった。
あまり気にもしなかったし。

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でも、今回の展示を見て、
とても気になりだした。

1929年、京城の市政20周年を記念して
朝鮮博覧会が景福宮で開かれた。
日本による韓国に対する植民統治の
結果を宣伝するための博覧会だった。
博覧会を見ようと全国から人が押し寄せた。

それに対抗して、
雑誌「別乾坤」は、博覧会とは違う観点で
京城を案内する「大京城特別号」を企画した。
その特別号を紹介する展示だった。

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面白かったのは、「大京城特別号」を企画する前に、
京城の街を取材して書いた記事があったこと。

例えば、
「大京城白昼暗行記」とか
「変装記者夜間探査記」とか
題名を見るだけで読んでみたくなる。

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この「別乾坤」っていう雑誌、何者⁉︎

調べてみると、趣味の雑誌だと。
政治とか思想に関する本かと思っていたら、ちょっと違った。
読んでみたくなって検索してみたけれど、
ウェブで閲覧できるものは見つからなかった。
研究者とか、どうやって見ているんだろう。

…と思ったら、ある方がコメントで教えてくださった。
国史編纂委員会の韓国史データベースで読めますよ、と!
さっそく探してみると、
おおお、全部の記事が読める!
原本のイメージがないのがちょっと残念だけれど、
少しずつ読んでみようかな。

ソウル歴史博物館のこの小さな展示は7月28日まで。
気になった方は、歴博へ急げ!

# by matchino | 2019-07-05 22:40 | 博物館 | Comments(3)

ソウルの昔の航空写真を閲覧できるサイトと操作方法を解説!

1972年から2018年までの航空写真を閲覧できるので、
気になった建物が出てくるとよく見ている。

でも、ちょっと操作が分かりづらかったりするので、
「分かんねえ」という友達のために
コツを解説したファイルをつくったことがある。
「分かりにくい」という声が他からも聞こえてきたので、
解説してみることにする。

あくまでも私がやりやすい方法なので、あしからず。


まず、サイトを開くと、
右側に現在の航空写真、左側に操作バーが現れる。
操作バーのデフォルトが住所や建物名の検索になっていて、
個人的には面倒くさいので、
航空写真をドラッグ&ホイールで見たい場所を探してから、
それぞれの年代の航空写真を検索する方法をとっている。

1. まず、航空写真をドラッグして、見たい場所を探す。
 ホイールで拡大・縮小ができる。
 この時、航空写真の範囲は大きくとっておいた方がいい。
 ズームして映し出される範囲が狭かったりすると、
 検索に引っかからなかったりするのだ。
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2. 操作バーのタブを「航空写真検索」に切り替える。
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3. 見たい年代を選択。(複数選択可能)
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4. 青い「検索」ボタンをクリックすると、
 検索された航空写真の年代とコースのリストが現れる。
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5. コースにチェックを入れると、
 その航空写真が右に、2018年の航空写真に重なって現れる。
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あとは年代を出し入れしたり、
地図をぐりぐり動かして検索するだけ!


おまけとして、最近、私が探ってみたことを一つ。
次回のマチノアルキ(参加者募集中! 詳細と参加申し込みはこちら)で訪ねる
「崇仁商街アパート」が、使用承認は1979年に受けているけれど、
実際に建てられたのはもっと前だという話があった。
それで航空写真を調べてみたところ、
1972まで遡ってもそのアパートが存在していた。
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この真中にあるのが「崇仁商街アパート」

それ以前は航空写真がないので、
実際に建てられた年代までは辿れなかったけれど。


というわけで、
昔の航空写真で眠れぬ夜を過ごしてみて欲しい!

# by matchino | 2019-06-24 21:42 | ソウル | Comments(0)

京畿道九里市の気になる建物を昔の航空写真で探してみたら…

私が住む京畿道九里市に、いくつか気になる建物がある。
駅まで歩く途中で毎日見るのだが、
いつごろ建てられた家なんだろうかと気になっていたのだ。

一つはこれ。

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けっこう大きな家だし、前面の壁にあるハトの装飾が印象的だ。

いろいろと推測してみた。
まず、ハトの装飾。何かの葉っぱをくわえているところからして、
オリーブの葉をくわえてきたというノアの方舟の話に出てきたハトだろう。
ということは、牧師が住んでいる家ではないだろうか。

で、実はうちの息子の友だちの家だということが分かった。
でも、息子に訊いてみると、友だちのお父さんは牧師ではないという。
そして、その友だちが生まれた時からその家に住んでいたという。
それでも、うちの息子が生まれたのは2006年だし、
最初に家を建てて住んでいたのは牧師で、
その後に友だちの家族が引っ越したということもあり得るし。

あと、ハトに関して推測するには、
「天父教」というキリスト教の一派のこと。
以前、康津で見た教会について書いたけれど、
この宗教はハトとオリーブの葉がシンボルになっている。
それでこれもそうかと思ったけれど、どうなんだろう?

それからもう一つ気になったのが、家の前の駐車場。
あの家の大きさからしてこの駐車場のスペースは不自然だし、
駐車場の向こうに家の門があるのはおかしい。
おそらく最初は広い庭があったけれど、財政的に苦しくなって売ったのではないだろうか。


もう一つの気になる家はこれ。

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うちのアパートのすぐ前にある古びた家。
セメント瓦が乗っていて、L字型の改良韓屋っぽい。
面白いのは、同じ様式の双子のような2軒の家が背中合わせになって建っていること。
実は、ここから2ブロックほど離れたところにも、
とても似た様式の家が建っている。

ということは、ここ一帯に同じ形に建てられたこの家が
ずらりと並んでいたんではないだろうか。


ソウルには使用承認を受けた年代が分かる地図が見られるサイトとか
航空写真が閲覧できるサイトがあることを知っていた。
「京畿道にもないかなあ。ないだろうなあ」と思いながら
ダメもとで検索してみると、なんと航空写真が閲覧できるサイトがあった!


こ れ は す ご い !

さっそく気になるあたりを探してみた。
すると、1977年と1980年の航空写真がみつかった!
1977年の航空写真を見ると…

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あったあった!
気になっていた家が両方ともある!

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小さな韓屋の方は、やはり周りに同じような形の家が建てられている。
でも、この家だけ方向が違うな。なぜなんだろう。
この団地のところどころが削られているところからすると、
団地自体が形成されてからある程度経っているのかも知れない。

それからハトの家も1977年の写真にあった!
そして駐車場のある位置も、これは庭じゃないかな。

それにしても航空写真は1977年までで、
それ以前は1947年の何もない時のものしかなかったので、
この二つの建物がいつ建てられたのかは分からない。
気になるなあ。

それからこの韓屋の住宅街がいつ頃から変わっていくのか、
そしてすぐ脇を流れる川がいつごろ暗渠になるのか、
いろいろ調べてみたいことはある。
もう少し航空写真を追ってみようかな。

# by matchino | 2019-06-23 11:51 | 京畿道 | Comments(0)

富平の完璧な風景

富井教授の案内による街歩きはこの後も続いたが、
りうめいさんは富平に残って他のところを回るという。
そちらの方が面白そうなので、ついていってみることにした。
で、この選択は大正解だった!

訪ねたのは元・米軍基地から富平駅まで敷かれた線路。
現在は韓国軍の土地となっているが、ほとんど使用していないという。
線路もまったく使用していないようだった。
詳細はこちら

アパート群の向こうに見えてきた線路。

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荒れ果てた線路と、
その向こうに見える軍用地と、
遠くに見えるアパート!
なんという完璧な風景!

線路に沿って南へ下るとすぐに
軍用地で門が閉まっていた。

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軍用地を迂回してしばらく歩くと、軍用地に向かう道があり、
その向こうに煙突が!
煙突に向かって歩いてみた。

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その果てに見えた風景。
バンカーとアパート。

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赤レンガ倉庫と煙突。

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ああ、なんて完璧な風景!
富平に来てこんな風景に出会うとは思ってもみなかった!

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さらに軍用地を迂回して、富平駅に向かう。
すると、さきほどの線路と道路が交差する地点にぶつかった。
線路は使われていないようだが、
踏切のような施設はそのまま残されていた。

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この日はこれで帰ったけれど、
富平駅の近くにも昔の住宅地跡があるという。
また行ってみないとだな。

# by matchino | 2019-06-20 22:09 | 仁川 | Comments(0)

富平区山谷洞のアパートの屋上で

富井教授の案内による朝鮮住宅営団の住宅探訪、
文來洞に続いては仁川市・富川区の山谷洞を訪ねた。
こちらは750世帯の韓屋を建てた。

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現在は多くの家屋が改築され、新しく建て直したりしているところも多い。
それでも、文來洞がほとんど工務店などの店舗になっているのに比べ、
山谷洞は人が住んでいるところも多い。
おそらく、文來洞は日本式家屋でいるのに対し、
山谷洞は韓屋で、現地の人に合った家屋形態であるためだろう。

ここでもこの街を上から眺めるために隣のアパートの屋上に上った。

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ああ、やっぱりアパートの屋上、いいなあ。

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屋上といって思い出すのがチョン・セランの短編
「屋上で会いましょう」。
屋上で非現実的なことに出会う小説だが、
屋上だから起こりうることだったのかも知れない。

あ、あの日、この本を持っていってたのに、
屋上でこの本を撮ればよかった!

# by matchino | 2019-06-14 21:15 | 仁川 | Comments(0)