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東仁川散歩 その1 崇義洞の廃墟編


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東仁川のペダリという地域がなにやら面白いらしい。それで路地系の友達と東仁川散歩を企画した。
ちょうどそれに合わせたかのように「青春男女…」のイェソンさんが済物浦駅近くの廃墟をブログに紹介していたので、ついでに行ってみた。

済物浦駅から出るや否やそそる路地があったので路地裏散歩。
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そしてその廃墟の方へ向かってみると、なんと駅を降りる方向を間違えて、反対側に出てしまったことに気がついた。
少し遠回りする道になってしまったが、なんとか線路を越えると、偶然にもブログに紹介されていたもう一つの建物が目の前に現れた。

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崇義平和市場。
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三角形の土地を囲むように建物が建っており、中庭が駐車場になっている。けっこう老朽化した建物だが、ここをギャラリーなどとして使うことになっているらしい。
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日曜日でギャラリーは休みのようだ。
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FB友達の話によると正面の建物の中はアーケードになっていて、なかなかいい空間になっているらしい。もう一度行ってみないとだな。
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さて、さらに歩いてなんとか目当ての建物の辺りまでたどり着いた。大通りの両脇には商店が並び、けっこうたくさんの人が行き来している。その道の左側にその建物はあった。
一つの四角い区画がつながった四角い建物になっていて、中庭がある形だ。前もってストリートビューで見ていた通りの古びた外観だ。
左の方へ回っていくと、中庭に入れる空間が開いていた。入り口かと思ったら、建物の一角が崩されてできた入り口(?)だった。
ブログに写真があったが、ここまで崩れているとは!
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建物を壊して建て直す計画が途中で挫折したんだろうか。崩れたまま放置されている。大通りに面した一辺だけが商店として使われているが、2階は空いていて、崩れかけたところもあった。
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中庭には車が何台も停まっていて、居酒屋のテントも張ってある。この廃墟を見ながらビールを飲むってのもよさそうだなあ。
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入り口の崩れた部分には椅子が一つ置いてあった。私みたいな趣味の人が廃墟を眺めようと置いたんだろうか?
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奥の方に入っていくと、壁にグラフティーが描かれていた。崩れた後に描いたようだが、わざわざ足場をつくって描いたのかな?
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日曜日ということもあってか、すごく静かだ。大通りは人通りが多いのに、喧騒がまったく聞こえてこない。テープが風になびいて乾いた音を立てるだけだ。
ここに住んでいたり、店を営んでいた人たちがいたはずだが、それがなんだか太古の昔のことのように思えてくる。
廃墟というより遺跡といったほうがしっくり来る感じだ。
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この近くには寿鳳公園という公園があり、仁川の街が見渡せる高台の上にあった。
公園には仁川上陸作戦を記念した碑が立っていた。
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友達とは東仁川駅で待ち合わせだったので、もう一度済物浦駅に向かう。駅までの間にもいい感じの建物があった。
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さて、東仁川散歩は続く!

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by matchino | 2015-03-26 21:44 | 建築 | Comments(0)

ramblrと奨忠洞の踏査

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ramblrというウェブサービスを見つけた。
路地歩きの集まりの参加者の一人があげていたのをみつけたのだ。去年の6月の話なのに、今まで気づかなかったなんて!
検索してみると日本語のページはあまり見つからないので、日本ではそんなにポピュラーなものではないのかな?

で、どんなサービスかというと、自転車でも登山でも何でもアウトドア活動をするときに、このアプリを起動しておくと、GPSで自分が移動したコースが記録されるというもの。さらに、写真や動画、メモなど記録した位置が地図上にも表示される。
これは建築・路地散歩をするときにはもってこいだ!
インターフェイスも悪くないし、何よりも日本語対応なのがうれしい。
公開されている「トリップ」を見てみると、登山が多いし、写真を上げていない人も多いのでちょっともったいない感じもする。

でも、ちゃんとルートが記録されるのか、使えるサービスなのか気になって、さっそく踏査に出かけることにした。

この日、出かけたのは奨忠洞。前から行ってみたかった二つの建築を見に。
一つは、金寿根氏が設計した「京東教会」。
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もう一つは、承孝相氏が設計した「ウェルカムシティー」。
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両方とも韓国を代表する建築家の作品だ。

それからもうひとつ見たかったのは、ウェルカムシティーの前を車で通るたびに気になっていた、その隣の怪しげな洋館。
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京東教会もウェルカムシティーも中に入れなかったのが残念だけど、怪しげな洋館は近くから見られたのでよかった。
それに、その周りに日本式の家屋がたくさん見つかった。
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1時間ほどのショートトリップだったけれど、なかなか面白かった。

さて、ramblrのほうはといえば、ルートも写真もばっちり記録されていた。題名やTip、写真の説明などを加えれば、簡単に旅行記が完成する。「ここいいですよ! 行ってみて!」というのもとってもやりやすい。
記録する範囲や制度を少し調節するとバッテリーの減りが少なくなるということなので、試してみないとだな。
一つ問題点は、写真を撮ってから「この写真を使う」というボタンを押さないといけないこと。ボタンの位置は絶妙なんだけど、押し忘れてしまうことがあるのが難点。

ramblrでこの日のショートトリップを見てみたい人は
こちら

これからはこのサービス、使わないとだな。

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by matchino | 2015-03-22 21:57 | 建築 | Comments(2)

北漢江の川辺で「大成里、外の美術展」

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朝のニュースで「大成里、外の美術展(바깥 미술전)」という展示が紹介されていた。
漢江の支流である北漢江の川辺で、木や草や石などをつかったオブジェが展示されているらしい。
調べてみると、1981年から続いている企画なんだという。8日間という短い期間で、大きな話題になることもなく、静かに行われていた展示だったのだろう。
暖かくなってきたし、子供たちを外で遊ばせるのも兼ねて訪ねてみた。

地下鉄上鳳駅から江原道の春川に向かう京春線に乗って1時間ほど、大成里駅(テソンニ)に到着する。
MT(大学のサークルなどの親睦を深めるための合宿)でやってきた大学生や子供連れの家族がけっこうたくさん降りた。
北漢江辺散策路への標識に沿って少し歩くと、「外の美術展」の看板が出ていた。
北漢江へ出ると、すぐ左に美術展の横断幕。

ニュースで紹介されているくらいだから人が多いかと思ったら、人は点々。
来ている人たちは、北漢江沿いのサイクリングロードを自転車で走るために来た人たち。そして散策を楽しむ人たち。わざわざ美術展を見に来る人はいないんだろうか。

それでも、川があり、木があり、山が見え、気持ちのいい公園だ。
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ゴミがけっこう落ちていたり、ベンチの周りはタバコの吸い殻だらけだったりするけど…。

作品を紹介しよう。
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セミの脱け殻を透明なビニールで作った作品。
30cmくらいの大きさで、けっこうたくさんくっついているので、ちょっと気持ち悪い気も…

「斜線」という題名の作品。木の陰?
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木の幹に生えるキノコのような作品。
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贈答用の箱を再利用して作ったロボット(?)。
解説によるとロボットではなくて木らしい。
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ヤギ?
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木が花束を持って、そこにちょうちょがとまっている。
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川辺で遊ぶ子供たち?カエル?
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木の枝を背もたれにした椅子。
座っていると景色もいいのでとても気持ちがよかったのだ。
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木屑や枯れ葉などを盛り上げた横には石を積んで、古墳?
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展示のマップもなく、範囲を示す表示もなく、ただ作品の前にA4用紙に書かれた作品の簡単な説明があるだけなので、とてもゆるーい感じ。

作品がどこまであるんだろうかと川辺をずっと歩いていくと、ちょっと不思議な光景が。
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石の上に石が立ててある。
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近づいて触ってみると、乗せた石は下の石と接着してあった。
作品の表示がないところを見ると、昨年の作品なんだろうか。

こうして回ってみると、木の一つひとつが作品に見えてくる。すっかり葉が落ちた木の上に枯れ草が覆い被さって、オブジェのように見えるのだ。
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木にゴミがひっかかったりしているのも作品ではないかと思ったり。

会場(?)にけっこうゴミが落ちているので、「こういうイベントするんだったら掃除しろよなー」とか思ったけれど、それも飾らないこの地域の姿なのだと、それを変に飾ろうとしない住民も面白いなと思った。

そういえば、淀川のゴミでオブジェを作って川原に展示するアートユニット「淀川テクニック」なんかも地域住民と協力して制作活動をしていたりしていたよな、と。

環境アートって、自然保護的なメッセージを発しているものが多いと思うけど、変な理想主義に陥らない姿を見せているようでいいかも。

2015年の展示は2月28日から3月8日までで、終わってしまったけれど、毎年開催しているようなので、気になった人は来年に!
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by matchino | 2015-03-19 22:33 | 展覧会 | Comments(0)

江華島散歩、「黄氏住宅」

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江華島旅行の続き。
江華島に家族で行って、建築散歩だけだと子供たちからひんしゅくを食らうので、「今回の建築は聖堂だけだよー」と言っておいた。
でも、江華島をいろいろ探してみても子供たちが喜びそうな場所がない。
それでも歩いているうちに思いがけず、家族が喜んだ所があった。「湔雪の魔女」というドラマのロケ地だ。
ドラマは、濡れ衣を着せられて刑務所に入った4人の「魔女」たちが「湔雪(雪辱)」を果たすというストーリーで、その4人が経営するパン屋があったのだ。
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私はそのドラマ、あんまり見てないのだけれど、けっこう人気だったらしい。

それより、このあたりの路地は面白い!
昔の家屋がたくさん残っている。
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一日中路地を歩いても飽きなさそうだ。


そしてもう一ヶ所(本当はもっとあるけど)、行ってみたい所があった。
それで、家族がコンビニの前で一休みしている間にひとっ走り。

韓国古建築散歩」に紹介されていた、「黄氏住宅」。韓国のネットでは「黄富者住宅」と紹介されていた。「お金持ちの黄氏宅」といった感じだろうか。
「韓国古建築散歩」の写真は、修理もされずに放って置かれている様子だったが、今回訪ねた時は、道路に面した離れの半分がカフェになっていた。
カフェの脇にある門をくぐって中に入ると、L字型の豪華な家屋があった。
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日本家屋と韓屋の折衷様式。
装飾が多彩で、一つひとつ見ていくと楽しい。
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窓には富士山。ブログを見なかったら気づかなかっただろうな。
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中から見た写真では、緑と青のガラスが入っていて綺麗だったけど、外からだとかろうじて分かる程度。
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でも、ガラスの模様も多様で面白い。中からぜひ見てみたいな。
屋根の先に付けられた鳥の装飾もかわいい。
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ブログの記事には、雨漏りがするからビニールが被せてあるということだったが、修理されていた。
カフェもできているし、文化財として公開していくのかもしれない。
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島の南の方まで行こうかと思ったけれど、バスを一台乗り過ごしてしまい、遅くなりそうだったので次の機会に行くことに。
次の機会にはぜひ、ヘドゥンミュージアムに行ってみたいな。あと、席毛島も。

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by matchino | 2015-03-18 22:24 | 建築 | Comments(0)

韓洋折衷の美しい「聖公会江華聖堂」

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再び登場の本「青春男女、百年前の世界を貪る」。この本に出てくる建築をいくつか訪ねたが、今回もまた気になっていた建築を見に行く機会ができた。
今回の建築は仁川の江華島にある「聖公会江華聖堂」。

江華島はいわずと知れた江華島事件の舞台となった島。外国勢力との衝突事件が多く起こった場所だ。今は観光地として多くの人が訪れる。ネットで調べてみると、日本からも、韓国マニア、歴史マニアがけっこう訪れているようだ。

行き方としては、いくつか方法があるようだが、最もよく知られているのが、地下鉄の弘大入口駅から3000番のバスに乗って行く方法。家から弘大入口駅まで1時間、弘大入口駅から江華島バスターミナルまで1時間半という長旅となった。
一人で本を読みながら行くにはいい時間だけれど、子供たちを連れて行くには長い距離だな。それも4人となればもう…。

さて、到着したバスターミナルから、まず今回の目的地、聖公会江華聖堂へ向かう。が、子供たちがお腹がすいたと騒ぎだして、食堂から探すことになった。
バスターミナルの周辺は江華島の中心街らしく、それなりの商店街が形成されていたが、旧正月の連休でどこも休み! やっと見つけたトンカツの店は、昔ながらのおいしくない店。久しぶりの遠出でこれか…。

気を取り直して、聖堂を探した。聖堂は小高い丘の上にあった。
丘のふもとには、観光地っぽい駐車場と広場。そしてよく舗装された道。ガイド付きの自転車ツアーなんかもあって、ザ・観光地だ。もしかして、聖堂もきれいに整備されてるんじゃないかと心配になったが、聖堂自体は素朴な雰囲気が残されていた。

韓国に「西学」と呼ばれたキリスト教が入ってきたのは16世紀。開国によって宣教師が派遣されたのが1860年頃で、イギリス聖公会は少し遅れて1889年に入ってきた。ソウルの貞洞に聖堂が建てられ、ここ江華島にも信徒が増えて二つの聖堂が建てられた。その一つがこの江華聖堂だ。
聖公会のチャールズ・ジョン・コーフ主教が建てた聖堂で、韓屋と西洋式の折衷様式。韓屋は聖堂の建築様式であるバシリカ様式をつくるには最適だったという。

丘を登ると、階段の上に聖堂の門があった。
五行色の丹青が施されており、韓国の邸宅の入口のようだ。
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門には太極模様のような文様があるが、実は黒い部分は十字架になっている。
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中に入ると左側には鐘が吊り下がっている。
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鐘に刻まれた模様もキリスト教に関連したものなんだろう。
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聖堂と鐘というのも異色の組み合わせだが、以前訪ねたルースチャペルにも鐘があったよな。

鐘楼の向こうに聖堂があった。
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これまで見てきた韓屋や宮、寺などと様式は似ているけれど、バランスが違う感じ。
正面に書かれた漢文も「三位一体…」など、キリスト教の言葉なんだろう。

内部は木の色がそのまま活かされた素朴な雰囲気。
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派手な祭壇があるわけではないけれど、荘厳な雰囲気が感じられる。当時の信徒たちが礼拝を行う姿が見えるようだ。
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側廊には聖公会の歴史を示した写真が展示されている。
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聖堂の裏には司祭館がある。
やはり韓屋様式に十字架。
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やっぱり昔の聖堂っていいなあ。
江華島の温水里にある聖堂も行ってみたい。
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さて、江華島を巡る中で訪ねたのは、日本家屋と韓屋の折衷様式の家屋である黄氏家屋。
その話は次回に。

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by matchino | 2015-03-11 21:30 | 建築 | Comments(0)