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昌信洞と「芸能人アパート」

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旧正月。
うちの場合、親戚が来たりしないので、朝にご先祖様に挨拶した後は暇になる。
それで毎年、「どこかに行こうか」ということになるのだが、いつもその場で決めるので、たいてい景福宮とか南山とかになってしまう。それも飽きてきたので、他の所へということになったのだが、妻が出してきた提案は、昌信洞の安養庵。
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このブログでも何度か紹介した寺で、岩山に刻まれた磨崖仏とか、岩山の上の洞窟とか、面白い所で、妻も気に入っていた所なのだ。
さっそくうちの家族と義母、義弟夫婦とで行ってみたが、この辺りが低開発地域だったりすることもあって大不評。涙)
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何でこんな所に連れて来るんだ⁉︎ という様子がありあり。
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まあ、予想はしていたけど。


坂が多い地域で歩きまわって疲れたので簡単にお茶することにした。
が、東廟前駅の近くで怪しい建物を発見!
あれはもしや、「芸能人アパート」⁉︎
コーヒーで一休みする間に一人抜け出して、確かめに行った。
やはり、以前、昌信洞を訪ねた時に行こうかと思いながら行けなかったそのアパートだった。
「東大門アパート」が正式名たが、芸能人が住んでいたということで「芸能人アパート」という別名が付いた。
1965年に建てられ、当時は高級アパートだったという。
今は寂れて再建築の話も出ていたが、文化財として保存することになった。
詳細はこちら

入口からすごいオーラを発している!
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管理人室があるが、誰もいなかったので無事通過。

入ってすぐに中庭があった。
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両側に部屋があり、真ん中には両方の棟をつなぐ渡り廊下。
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廊下が曲がる部分のアールが時代を感じさせる。
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階段部分の裏側には不思議な突出部分が。
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FBに公開した時は煙突ではないかという話が出ていたが、連なる突起が多宝塔を思わせる。

階段の柵もいい感じ。
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義弟夫婦には悪いけど、今日も楽しい建築散歩ができた。笑

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by matchino | 2015-02-27 21:11 | 建築 | Comments(2)

城北洞と二つの愛の物語 その2

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城北洞散歩 with love」 の続き。

吉祥寺を後に、次はもう一つの愛の物語がある家「老柿山房(ノシサンバン)」へ。

大使館が並ぶ歩道もない山道を歩いて、やっとバスが通る道へたどり着いた。
この辺りは車がないと行けるようなところじゃないな。

バス通りに出て、そこから少し下った所に目当ての「老柿山房」はある。
ここについて知ったのは、このブログで何度か紹介している本「青春男女、100年前の世の中を貪る」の著者であるチェ・イェソン作家の最新刊「午後三時、その場所から」に紹介されていたからだ。
その本を読んだときはピンとこなかったが、城北洞について調べているうちに「老柿山房」の話が出てきて本のことを思い出したという訳だ。
こういうふうにいろいろな所に散らばっている話がつながってくると楽しい。

さて、この「老柿山房」に最初に住んだのは金瑢俊(キム・ヨンジュン)という画家。
金瑢俊画家は、ここの名前の由来となった数本の柿の老木が気に入ってここに引っ越してきたのだという。
当時、城北洞はソウル市ではなく、京畿道高陽郡に属しており、雉や狼が出るという田舎だったため、金瑢俊の妻はここに来るのを嫌がったが、夫に説得されてここに住むことになった。
しかし、金瑢俊はここに長くとどまることはなく、友人の画家である金煥基(キム・ファンギ)に譲ることになる。
城北洞にまつわる愛の物語は、「老柿山房」を譲り受けた金煥基とその妻・金郷岸(キム・ヒャンアン)の話だ。

金郷岸はもともと卞東琳(ビョン・トンニム)という名前で、20歳の時、詩人の李箱(イサン)と結婚した。
李箱は夭折した天才詩人として知られており、「烏瞰図(オガムド)」(「鳥(チョ)」瞰図ではなくて、「烏(オ)」瞰図。間違えたのか、わざとなのかも謎なんだとか)などの難解な詩を書いた。
しかし、李箱は卞東琳と結婚してわずか3ヵ月後に日本に留学に行き、その1ヵ月後には卞東琳に見取られながら病死してしまう。
未亡人となった卞東琳がその数年後、金煥基に出会うことになったエピソードが面白い。
則武三雄という日本の詩人が紹介したといわれているが、ある人の話によると、実は則武三雄が卞東琳に片思いをしていたのに会ってくれなかったため、卞東琳を家に呼ぶための口実として金煥基を一緒に呼んだのだという。
そこで出会った金煥基と卞東琳は互いに愛し合うようになり、結局ゴールインとなった、というわけだ。
しかし、両家ともこの結婚に反対していたという。金煥基は離婚して子供が3人いるし、卞東琳も夫と死別した未亡人ということで、当然のことかもしれない。それでも友人たちは彼らを祝福し、金瑢俊は「老柿山房」を譲り、ある画家は「老柿山房」で仲良く暮らす二人の姿を描いた絵をプレゼントしたという。この二人、とても深く愛し合っていたようで、夫の腕をしっかりとつかんで仲良くパリの街を歩く写真が残っている。
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写真はこちらのブログより。

卞東琳は結婚して金郷岸と名前を変えたが、「郷岸」というのはかつての金煥基の号なのだという。
金郷岸は後に金煥基が亡くなった後、夫のための美術館を建てた。付岩洞にある煥基美術館だ。
私はまだ行ったことがないが、美術館の建物がいいということなので、春になったらぜひ行ってみたい。

金煥基・金郷岸夫婦が住んだ「老柿山房」は、すぐに他の人の手に渡り、数本あった柿の木も1本しか残っていないという。
この日、結局、少し行き過ぎてしまってから、遠くから確認しただけなので、柿の木があるのかどうかも分からなかった。
秋に来たら、真っ赤に熟れた柿が見られるだろうか。
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この日の城北洞散歩と二つの愛の話は、妻にとっても面白かったようだ。
調べてきた甲斐があった!
さあて、次はどこに物語を見つけようかなー。

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by matchino | 2015-02-25 20:58 | 旅行 | Comments(0)

城北洞と二つの愛の物語 その1

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ある日、FB友達が上げていた、城北洞の吉祥寺(キルサンサ)の観音菩薩の写真を見て、妻が「行ってみようか」といいだした。

去年、城北洞(ソンブクドン)に行ったけれど、吉祥寺は行かなかったので、いい機会だと思って調べてみた。
すると、城北洞には二つの興味深い愛の物語があることが分かった。

数日間、その物語を妻に話したくなる思いを抑えながら過ごし、ついに城北洞訪問の日がやってきた。


地下鉄4号線の漢城大入口駅を出て北へ歩いていくと、韓屋が残っていたりしてけっこう面白い。
そして途中にあった雑貨屋とその隣のデザイン書店。
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かわいい店が増えてきたなあ。
時間がなくて簡単にしか見られなかったけれど、本屋はまたゆっくり見に行きたい。

大通りから路地に入って吉祥寺への道を登っていく。
だんだん高級住宅街に入っていった。
このあたりは大使館がたくさんあるらしい。
各国の国旗があちこちにはためいていた。


坂を登りながら、吉祥寺にまつわる愛の物語を語り始めた。

吉祥寺はもともとは大苑閣(テウォンガク)という料亭だった。
韓国3大料亭の一つである名門料亭だったが、寄贈されて寺となったのだ。
寄贈した大苑閣の主人は金英韓(キム・ヨンハン)という女性だが、この女性には悲しくも美しい愛の物語がある。

もともと裕福な家に生まれたが、父の死によって家系が傾き、16歳の歳である男性の所に嫁に行くことになってしまった。
しかし、その男性が死ぬことで金英韓は妓生として売られてしまう。
それでも賢かった金英韓は妓生として大成功し、朝鮮一の妓女と呼ばれるようになる。ある高官に気に入られて日本へ留学もしたという。
そんな中で、今の北朝鮮の地で出会ったのが韓国の天才詩人・白石(ペクソク)だった。
お互いに深く愛し合った二人だったが、白石の家族の反対によって、白石はむりやり結婚させられてしまう。
しかし白石は逃げ出して金英韓のもとへ戻ってきた。
白石は金英韓に「一緒に満州に逃げよう」と誘うが、白石の足かせになってはいけないと身を引き、白石は一人で満州に旅立つ。
しかし、間も無く南北が分断されることによって二度と会えなくなってしまう。

その後も白石のことを忘れることができなかった金英韓は、白石が勉強していた英文学を勉強し、白石への思いを綴った随筆も出版した。
そして、心の平安を求める中で、法頂(ポプチョン)僧侶の本「無所有」を読んで感銘を受け、料亭「大苑閣」を、法頂僧侶がいる松廣寺に寄贈したのだ。
7000坪、時価総額1千億ウォンといわれる大苑閣。
寄贈することに対して「後悔はしないか」という質問に、金英韓は「後悔なんて! 1千億くらい、あの方の詩の一行にさえ及ばない!」と答えたという。
金英韓は法頂僧侶から「金祥華(キム・サンファ)」という法名を受けた。
金英韓は「私が死んだら火葬して、初雪が降った日に灰を吉祥寺の松の木に撒いてほしい」という遺言を残して亡くなった。
その願いは聞き入れられ、吉祥寺には金英韓を祀る碑が立てられている。


だいたい話が終わった頃に到着した吉祥寺の門。
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思ったよりも豪勢な門だった。
これはいつ建てられたものなんだろうか。
吉祥寺は大宛閣だった時の姿をほとんど残しているという。
そのため、伽藍配置や建築様式は普通の寺のものとはまったく違う。

門を入って正面に見える極楽殿の姿は、やはり料亭のそれだ。
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中には仏像が安置されているのだろうが、大苑閣だった当時、毎夜、ここで行われていた宴会の様子が想像できる。
色とりどりの韓服をまとった妓生たちの姿や楽しげな笑い声を想像してしまうのは不謹慎だろうか。
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極楽殿は修復中なのか、さまざまな資材が置いてあり、裏の屋根はビニールシートが被せられていた。

極楽殿の右のほうには観音菩薩像が立っている。
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これは法頂僧侶が宗教和合への思いを込めて、カトリック信者である彫刻家に依頼したもの。
どこかマリア像のような感じを受けるのはそのためだろう。

極楽殿の後ろの方へ登る道には昔の名残と思われる塀や門が残っている。
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極楽殿の左の方は奥の方までバンガローのような建物が幾つも建てられている。
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料亭だった当時からのものだが、今では僧侶たちの修業のための小屋として使われている。
たまたま小屋から出てきた僧侶に挨拶をすると、金色のカードをくださった。僧侶の言葉を書いたカードだった。
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一番上の韓屋は、法頂僧侶を祀る所だった。
中には法頂僧侶の遺品が展示してあり、外には法頂僧侶が座ったという木の椅子。

そして、極楽殿の左のけっこういい位置に金英韓を祀る碑が立てられていた。
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その脇には金女史の簡単な略歴が書かれていたが、白石との関係については言及されていなかった。
しかし、略歴の下には白石の詩「私とナターシャと白いロバ」が刻まれていた。
この詩は白石が金女史のことを思って書いた詩で、ナターシャは金英韓のことだという。

妻は寺の雰囲気も、愛の物語もとても気に入ったようで、また来てみたいと話していた。

さて、少し長くなってしまったので、もう一つの愛の物語については次回に!

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by matchino | 2015-02-21 19:59 | 旅行 | Comments(0)

国立現代美術館「イブル展」と「バウハウスの舞台実験展」

国立現代美術館ソウル館で開かれている、イ・ブル展。
韓国国内よりは海外で評価の高いイ・ブル氏の大規模な新作が見られるということで、けっこう話題になっていたが、まだ見ていなかった。
以前、子供を連れて国立現代美術館には行っていたのだが、この展示は子供が入れないということで、展示室を前にして引き返すしかなかったのだ。
子供が入れないなんて、会田誠の作品みたいなやつ?
いやいやそうではない。(もっともイ・ブル氏が昔、裸になってパフォーマンスをしたことがあるということだが…)
展示室全体が鏡で覆われていたり、白い煙が展示室に充満したりしていて危ないから、ということなのだ。
それでまだ見てなかったのだが、今回、なんとなく水曜日の夜に美術館に行きたくなったので、会社の帰りに一人で寄ったというわけ。
水曜と土曜は、午後6時から9時まで夜間開場していて、入場料が無料なのだ。会社から歩いても30分だし、ありがたい環境だ。

チケットをもらっていつものとおり、エスカレーターで地下に降りる。
すぐ脇には「ソウルボックス」という展示空間。
今はレアンドロ・エルリッヒの作品が展示されている。
ちょっと失敗したのが、地下の「種明かし」的空間から入ってしまったこと。
最初に上から眺めるべきだったのに!
展示の動線、なんとかならんかな。
これは後から上から見た様子。上から見るのだぞ!
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後で調べて分かったのだが、金沢21世紀美術館の「スイミングプール」の人かあ。
螺旋階段の作品は前に見てたな。
プールといい、ここのヨットといい、素材がホックニー的?
アルゼンチンの人なんだー。
作家の紹介動画も上映されていたので、また来よう。

さて、次はついにイ・ブルの展示!
今回は美術館のウェブサイトにあるテキストまでしっかり読んで予習してきたので、期待も大きい。
展示室に入ろうとすると、「注意書きを読んでください」とのこと。
鏡は踏まないでくださいとか、順路に従って進んでくださいとか。
そしていよいよ展示室へ!

まずは、「太陽の都市」という作品。
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あれ?明るい…?
知り合いの話では、鏡を何度も踏みそうになってたいへんだったとか。
えー、そんなことないし!
普通に通り抜けて終わり。もうちょっとすごい体験ができるのかと思ったのに…

そして次の展示室の「早朝の歌」という作品。
これはすごかった!
けっこうな高さがある展示室に、銀色と透明の素材で作られた巨大なオブジェが浮かんでいる。
イ・ブル氏の過去の作品に「サイボーグ」という連作があって、SFアニメのロボット的なオブジェだったが、これもSF的な感じ。宇宙船的なイメージだ。
かっこいい!

白い煙に包まれるというのはこの作品で、1時間に1度、煙を発生させるという。
煙の中でぜひ見てみたくて、スタッフに訊いてみると、「1時間半に一度、煙を発生するので、次は8時になりますね…」と。まだ1時間あるし!

それでとりあえず、他の展示室を見に行くことにした。

もう一つ見たかった展示が「バウハウスの舞台実験」。
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バウハウスによる舞台衣装をはじめとするデザインの展示で、幾何学的なデザイン画や衣装を展示している。
人体を直線と円で解こうとする試みがうかがえるスケッチがたくさんあった。
形状や色彩はバウハウス独特な印象を受けるが、なかなかかっこいい。

あるFB友達は、この衣装の一つがウルトラマンに似ているといって、ウルトラマンの人形を息子に借りてきて一緒に写真を撮っていた。
バウハウスがどんなコンテンツに影響を与えたのかについての展示をしても面白いだろうなあ。
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この衣装で行ったであろう実験的な演劇に参加してみたい。どこかの劇団でやったりはしてないだろうか?
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まだ8時にならないので、他の展示室を見てから、8時に「早朝の歌」を見にいってみた。

あ、白い煙を吐いてる!
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オブジェの一つから、尖った矢のようなオブジェに向かって白い煙が吐き出されている!
人体には害のない煙らしいけれど、何の煙なんだろう。数十秒後にはオブジェがまっ白い煙に包まれた。
目の前が見えないほどになるかと思ったらそうでもない。
でも煙に包まれたオブジェは、まさに無限の空間に浮かんでいるかのよう!
まさにSFの世界!
ときどき点滅する赤い光が宇宙船的なイメージを高めている。
これは本当にずっと眺めていたくなる。
いやあ、1時間待って見た甲斐があった!

イ・ブル展は3月15日まで。見るんだったら煙は見ることをお勧めするので、時間の余裕を持って訪ねよう。

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by matchino | 2015-02-13 20:15 | 展覧会 | Comments(0)

ソウル市立美術館の展示「アフリカ・ナウ」

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前回、ソウル市立美術館に行ったときに時間がなくて見られなかった展示「アフリカ・ナウ」を見てきた。
アフリカの美術ってティンガティンガとか仮面とかしか見てなかったけれど、今回の展示は現代美術。
誰かがブログで「アフリカにも現代美術があったんだ!」とか書いていたけど、当たり前じゃ!
でも、今回見た作品は皆、日本人や韓国人が思い描くアフリカのイメージが土台になっているというのは感じる。
アフリカの作家の作品は皆そうなのか、あるいはそういう作品を集めたのか?

2階の展示室の入り口にあったのがこの作品。
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壁一面に動画が映って、けっこうインパクトがあった。
その横には今回の展示の意義などの説明。やっぱり小難しい話だけど、「脱植民地」ってのがキーワードみたいだ。
動画は色とりどりの毛だらけの衣装を着た人がダンスしているのだが、なかなかかっこいい。
アフリカっぽい感じはするけれど、音楽は欧米のロック風だなあ。
あ、でもロック自体、黒人音楽の影響を受けてるから彼らの音楽と見ていいのか?作家名を見てみると、ニック・ケイヴと。
え!あのロックミュージシャンのニック・ケイヴ?彼は白人じゃん!
ちょっと混乱してしまったが、違う黒人のアーティストだった。




最初の部屋は、黒人の白人に対する対抗意識に関する作品が多かった。
この作家は漫画で白人による差別について言及しているが、「白」と「黒」のイメージについて書いてある。
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で、その記述が辞書からの引用ということで、「このイメージってのは白人によってつくられたものなのか!?」とか疑ってしまう。
実のところ、どうなんだろうか?
白人に対する反抗を表現した作品の作家は、ほとんど南アフリカ共和国の作家だった。
アフリカで殖民支配を受けた経験がある国はほとんどだと思うが、その中でも差別を受けて疎外されたのは南アフリカが顕著だということなのだろうか。
どちらにしろ、私たちはアフリカについてあまりにも知らない。
あれだけ大きな大陸で国もたくさんあるのに、単に「アフリカ」とくくってしまうあたりに違和感を感じざるを得ない。

次の部屋は工芸作品が多かった。
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モザンビークの作家で、実際にあった内戦で使われた兵器の残骸で作った仮面。
よく見るいわゆるアフリカの仮面を思わせる形だ。
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16年間にわたる内戦に対する記憶を表現しているが、内戦が民族の記憶の一つとなっているという悲しい事実…

社会運動として、一般の人に工芸作品をつくることを指導しているグループの作品。カラフルな絵だと思ったら、実はビーズでつくられている。
精巧で、美しい。
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これも社会運動でつくられている陶器の作品。
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アフリカの動植物をモチーフにした壺や皿で、形も色も独特で、ずっと見ていても飽きないほどだ。

3階の展示室の作品。
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ダッチワックスというアフリカの服を着たマネキンが交通事故に遭っている。
…いろいろと書いてあったけれど、難しい…
まあ、手前のオブジェと、後ろの写真作品がすごいインパクトだったという。

難解な作品もあるけれど、面白いのでおススメ。
ソウル市立美術館の2、3階展示室で、2月15日まで開催。

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by matchino | 2015-02-01 20:30 | 展覧会 | Comments(0)