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果川祝祭2013・番外編

果川祝祭に行ってきていつも苦労するのは家から遠いことだ。地下鉄4号線に乗っていけばいいのでソウルからは行きやすいのだけれど、私が住んでいる九里市からは地下鉄を乗り継いで1時間半かかるので、ちょっとした苦労は伴う。
まあ、それも趣味のためなのでちっとも苦労にはならないのだが、子供を連れて行くとなると話は違ってくる。特に今回は1歳になったばかりの乳飲み子を連れて行ったのでなおさらだ。

行きはまだよかった。ずっと眠っていたから。到着したら目が覚めて、1時間ほどの公演の途中からぐずり始めた。なんとかなだめながら最後まで見た。

この日は雨が降っていて、傘をさしながら、寒くならないようにバスタオルでくるみながらでたいへんだった。
だいたいこんなことしていると、おばちゃんたちに「こんな小さな子供連れて何してるの!」と怒られたりするのだけれど、今回は隣にいたおばちゃんが傘を差してくれたりして助けてくれた。
雨が降ってるのにたくさんの人がレインコートを着て見に来ているので、お祭り気分になっていたのかもしれない。
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果川祝祭の会場。満月のように浮かぶバルーンが会場を異次元のような雰囲気に変える。


でも帰りがたいへんだった。
乗り換えるまではそれほどぐずらなかったのだけれど、乗り換えてからは泣き出した。
周りの人たちがあやしてくれると泣き止んだりもするけれど、本格的に人がたくさん乗ってくると泣きやまなくなった。
鉄面皮になって最後まで乗るつもりだったが、おせっかいなおじいさんが「窮屈だから泣いてるんだよ。さあさあ皆さん、場所を開けてあげましょう!」とか言い出した。
満員電車の中でそんなことできるはずもない。子供が泣いてるのだけでも申し訳ないのに、こんな状況になったら降りるしかない。
仕方なく途中下車。
近くのバス停からなんとかバスに乗った。
バスに乗っても少し泣いたけれど、いつの間にか寝ていた。
やっぱり車の振動って眠りを誘うんだなあ。
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私の胸ですやすやと眠る娘。写真は他の日に撮影。


それでなんとか無事に到着。
雨の日に赤ちゃん連れ出して!とかおばあちゃんに怒られるかと思ったけれど、私の無謀な行動に対する免疫ができたのか、おとがめなし。

というわけで、私の趣味は子供たちの犠牲の上で成り立っている。
子供たちよ、こんな父親ですまない。
でも、一人で遊びに行く父親よりはマシだろう?
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by matchino | 2013-09-30 20:50 | イベント | Comments(0)

野外公演の祭典「果川祝祭2013」

年に一度のこのときがやってきた。野外公演の祭典、「果川祝祭」だ。
今年は9月25日から29日まで開かれ、土曜日に行こうと計画していた。
が、なんとこの日は午後から雨!
中止になっているかもしれないけれど、行かないと気が済まない。
それで1歳になったばかりの娘を抱っこして行ってきた。

今回、これだけは見たいと思っていたのが、フランスのチームによる「鉄の大聖堂」という作品。重機を使ったパフォーマンスのようだ。
祝祭会場は果川駅と政府果川庁舎駅の間のさまざまな所で行われている。調べずに行ったら、「鉄の大聖堂」の行われる会場は地下鉄を降りたところの正反対の位置にあるという。
雨も降る中を子供を抱っこして行ってみたが、パフォーマンスチームと祝祭のスタッフが深刻そうに話をしている。もしやと思ったが、スタッフの一人が誰かと電話で話しているのを聞くと「中止になりました」と言っている。
えー! 残念!
雨のため、危険だということで中止になったということだ。
この作品、日曜日にはないのでもう見られない。
平日の夜にでも来ていればよかった!

さて、このまま帰るのも悔しいので、もと来た道を引き返し、中央広場へと向かう。
ちょうど中央広場に着いた頃、舞台の前に人が集まっていた。
椅子が並べられている脇に陣取ると、「10分後にフランスのチーム『lucamoros』による『空の紙』が行われます」というアナウンスが流れた。
前には3×3の正方形の幕が張られたやぐらが組まれている。
その脇にあるテントで一人の男がウッドベースを演奏し始めた。
ベースのミニマルなフレーズが演奏される中、幕の後ろに人影が動いているのが見えた。
さあ、始まりだ。
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その人影は、ローラーで半透明の幕の裏側に白いペンキを塗り始めた。
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照明によって照らし出された白い円も幻想的だったが、そこに今度は黒いペンキを塗り始めた。何がおこるのかと思っていたら、だんだんとどこかの古代文明の壁画のような絵が描かれていくのが分かった。
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失われた文明に対する彼らの主張を盛り込んだ絵画で、即興で描かれるすばらしいグラフィック作品だった。
しかし、完成したと思ったらすぐにビニールの幕ははがされて捨てられる。
彼らのパフォーマンスの方法なのだ。
この後もベースやギターで原始的なフレーズを奏で、彼らの主張に関する演説をしながら9枚のビニールの幕に絵を描いた。カラーの絵もあり、白黒の絵もあり、テキストも書かれ(裏から書くので、こちらから読めるように反対に書いている!)、センスのいいグラフィックが出来上がる。
そして完成した瞬間に、描かれたビニールははがして捨ててしまう。



すばらしいパフォーマンスだった。
韓国にアクションドローイング「HERO」というパフォーマンスがあり、その一部を見たことがあるが、個人的には今回見たパフォーマンスの方が好みだ。
描かれるグラフィックも素晴らしいけれど、脇で演奏されているベースも面白い。
さまざまな演奏方法で不思議な音を作り出し、雰囲気を盛り上げていた。
このパフォーマンスも金曜日と土曜日の2回だけだったが、来週に行われるハイソウル・フェスティバルでも披露されるので、気になった人はぜひ!

終わったのが8時半。まだまだたくさんの公演が行われ、今回の目玉である大型公演も残っていたけれど、子供が泣き始めるし、雨は止まないしで退散。地下鉄で1時間半の帰途についた。
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by matchino | 2013-09-29 21:02 | イベント | Comments(0)

ジョーダン・マターの写真展「Dancer among us」

見たかった写真展、ジョーダン・マターの「Dancer among us」をみてきた。
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浮遊写真、ジャンプ写真などいろいろな名前で呼ばれている写真だが、彼が対象にしたのは一般の人たちではなく、プロのダンサーたち。
さまざまな日常の風景の中で、ダンサーたちがドラマチックな跳躍を見せている写真たちだ。
彼の写真を初めて見る人は、合成じゃないかとか、ワイヤーで吊っているんじゃないだろうかとか思うが、実はそんな演出は一切ない。信じられないけれど、実際そうなのだそうだ。
それがただ跳んでいるだけでなく、ストーリーを持ってその役を演じているため、ミュージカルを見ているような感覚だ。しかし、その周りの風景や通行人はその場に居合わせた人だったりするので、現実と虚構が同居しているような不思議な感覚さえ覚える。

…というか、まあ、そんな固いことはいいけど、楽しいよね!
という感じだ。
そして、見ているこっちまで一緒に楽しくなってくる。

写真を見ると、出演者も写真家も皆楽しんでいる様子がよく見える。
写真の横に撮影したときのちょっとしたエピソードが書かれているが、その場で写真家と出演者とスタッフが意見を出し合って、その場で即興で面白い場面を作っていくのだそうだ。
テーマを考えて、ダンサーを選定して撮影することもあるけれど、テーマを提示してSNSなどでダンサーを募集して撮影したりすることもあるという。
つまり、ダンサーたちも自ら楽しんで参加しているということ。
それは画面からも、彼らの表情からも伝わってくる。

彼のFacebookでは作品のほとんどを見ることができ、新作もすぐに上がるのだという。さっそく「いいね!」をしておいた。


さて、この写真展が行われているのは、安国駅のすぐ前にあるサビナ美術館
展示は9月22日までで、観覧料は8000ウォン。
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by matchino | 2013-09-14 22:42 | 展覧会 | Comments(0)

ソウルと果川の、秋のアートイベント2013!

さあ、秋がやってくる。
秋の訪れを感じる方法はいろいろあるが、イベントもその一つだ。
韓国の秋には私が楽しみにしている2つのイベントがあるが、それはハイソウル・フェスティバルと果川祝祭。
このブログでも何回もレポートしたが、この二つのイベントが今年もやってくる。

ハイソウル・フェスティバル
まず、ハイソウル・フェスティバルは、今年は10月2日から6日まで行われる。
ざっとプログラムをみてみたけど、なかなか面白そうな作品がたくさんある。
去年観た作品もいくつかあるけれど、ぜひもう一度観たいと思っていた作品だ。去年は一人で観たけど、子供たちを連れて行こうか。
でも、平日にも重要な作品があったりするからなあ。あと、会場が離れていたりして移動がめんどくさかったりするのが問題。だから、観覧は計画的に、なのだ。(って思ってたら、今回は漢江市民公園の会場はないらしい)
ソウル市長が変わってから文化イベントに金を使わなくなって、どうなるか心配していた。開催についてもはっきりとした消息がつかめずにいたが、サイトもしっかりとできていて、一安心。突貫工事的な感じは見えるけど。
今回気になっているのは、アテンポという作品と破片の山という作品、それから自転車競争(クイーンか?)という作品。

果川祝祭
そしてもう一つ、果川祝祭は9月25日から29日まで。
ハイソウルに比べて、それぞれのプログラムの行われる場所が近いので観て回りやすいし、屋台なんかも出ていて、より祭りらしい雰囲気がある。
プログラムも、毎年、素晴らしいチームを呼んできてすごい作品を見せてくれる。
去年はそれほど面白いプログラムが見られなかった、というか作品のレベルは高かったのだけれど、ちょっとテーマが暴力性の高い作品で気に入らなかったので、今年はそれを挽回して欲しい。
去年、少しがっかりしたのが目玉となる大型の公演が面白くなかったこと。いろいろやってはいるのだけれど、要素が多すぎてこれというものが見出せなかった。センスも感じられなかったし。
でも、野外公演に対する私の目が厳しくなってきているのかもしれない。年を追うごとにレベルが上がっているので、ちょっとレベルが下がるとがっかりしてしまうのだ。それも問題かな、と。
今年は秋夕の連休と土日に重なるので、また子どもたちを連れて行ってこよう。
今回注目の作品は、鉄の大聖堂という作品。
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by matchino | 2013-09-01 20:29 | イベント | Comments(0)