<   2012年 09月 ( 5 )   > この月の画像一覧

「徳寿宮プロジェクト」

徳寿宮内の建物で展示されている美術展「徳寿宮プロジェクト」を見に行って来た。
ソウル広場の横にある徳寿宮は、1593年、当時の王である宣祖が居所としてから宮殿となった場所で、近代においてもさまざまな歴史的悲劇の現場となってきた宮殿だ。そのような特徴を踏まえた上で、9つの展示プロジェクトを行った。美術家だけではなく、音楽家、舞踊家、デザイナーなど、さまざまな分野の芸術家が参加し、さまざまな表現が動員されたプロジェクトとなった。
秋夕の連休で、この期間は入場が無料ということもあって、たくさんの人が訪れていた。
まず徳寿宮美術館での展示を観覧した。皆、韓国を代表する作家たちのようで、力のある作品が多い。

その中でも気になったのが、徳弘殿に設置されたハ・ジフンという家具デザイナーの作品だ。彼はこの建物の床に彼のデザインした椅子を敷き詰めた。大小二つの山でできた銀色の椅子は天井の美しい装飾を映し出している。
美術館の中にこの椅子が展示されていて、座れるようになっているが、実際の徳弘殿にもこの椅子が展示されている。
e0160774_2333546.jpg

見るだけかと思ったら、徳弘殿の方も座れるようになっている。とてもくつろげるいい空間がつくられていた。
e0160774_23335486.jpg

実はこの装飾は日本人帝国時代のもので、日本政府の接見の場所として使われたというから、それを知ってみると複雑な思いだ。
e0160774_23341720.jpg


また、ほかに気になった作品は、昔御堂の、徳恵翁主に関する展示だ。朝鮮王朝最後の皇帝、高宗の娘である徳恵翁主は、幼くして日本に留学に出され、対馬で日本人と結婚するも、先天的な精神病によって悲運の人生をたどった王女だ。
徳恵翁主の悲しい人生ではなく、幸福だったであろう幼少期の人生を表現した展示で、ファッションデザイナーと舞踊家による展示と映像作品があった。とても美しい映像で、展示してある昔御堂の雰囲気もいい。
e0160774_23351015.jpg


こうして秋の徳寿宮を回っていると、本当に気分がいい。建物も庭も美しく、天気もよかったので、ずっとここにいたいような気分になってくる。

徳寿宮から出ると、ソウル広場ではハイソウルフェスティバルの準備をしていた。大型のクレーンで人が吊るされて練習をしていた。
e0160774_23355293.jpg

さあ、いよいよ明日から開幕だ。明日は子供たちを連れて「私たちの町をつくる」プロジェクトに参加する予定だ。
[PR]
by matchino | 2012-09-30 23:36 | 展覧会 | Comments(2)

今回のハイソウルフェスティバルも「ラ・フラ・デルス・バウス」

果川祝祭が終わって間もないが、ハイソウルフェスティバルが来週1週間行われる。
ということを数日前に知った。
数年前、まったく期間が重なってしまったことがあったが、今回は1週間のブランクが開いたわけだ。
果川で出演したチームの同じ作品がいくつかソウルでも行われたりはするが、果川祝祭にはなかった大型プログラムがある。去年のハイソウルフェスティバルで素晴らしい公演を見せてくれた「ラ・フラ・デルス・バウス」の「アフロディーテ」だ。これは期待できる。10月4日と5日、午後8時からソウル広場(ソウル市庁前)で行われる。
あと、果川で行われた「死のダンス」も行われるが、数年前に果川で見た「人間モビール」と一緒に行われるという。同じチームだったんだー。
果川よりは格段に近いし、職場からも近いから、けっこうたくさんの公演が見られるかも。
[PR]
by matchino | 2012-09-27 22:53 | イベント | Comments(0)

果川祝祭2日目!

昼過ぎからまた果川を訪ねた。今日の目的は「死のドラム」だ。その他にも気になるプログラムがあったので、探してみた。

まず最初に韓国の「マリンボーイ」による「ひとりサーカス」。よく見る手品やジャグリンクなどの芸をコミカルに見せていく。独特なキャラクターで観客の心をしっかりとつかんでいた。

次に見たのがフランスの「カーニバル流浪劇団」。乞食のようなうす汚れた格好をした夫婦が自転車と小さなワゴンを丸い舞台の上で走らせながら、ケンカをしている。
妻の夫に対する仕打ちがけっこうバイオレンスで、びっくりした。腹に紙をホッチキスで貼ったり、尻にダーツを刺したり…。さらに、カミソリを食べたり、鼻から口にひもを通したり、身体を張った芸を見せつける。
ちょっと引いてしまうような芸だったけれど、ビジュアル的にはすごく気に入った。小道具、大道具はけっこう趣向が凝らされているし、テクスチャーもいい感じだ。
ちょっと悲しい笑いと不思議な空気感が、昔見たヨス・ステリング監督の「イリュージョニスト」という映画を思い出した。
e0160774_17143358.jpg


「コピー2」という韓国チームによる作品は、建物の上から綱を下ろしてそこにぶら下がりながらパフォーマンスをするというもの。
去年も同じコンセプトのものがあったが、去年のものの方がライトをうまく使ってきれいだった。

そして最後は「死のダンス」。思っていたとおり、ドラムを鳴らしながら演者たちが縦横無尽に歩き回り、高さが4mくらいの大きなガイコツがドラマーたちの後をついてくる、そういうパフォーマンスで始まった。
まあ、この祝祭でこの手のパフォーマンスはたくさん見ているので驚きはなかったが、やはりドラムのリズムにのりながら追いかけていくのは楽しい。
そして最後は広場に設けられたステージで、「死後の世界の祝宴」が行われた。
どうしても前回のパフォーマンスと比べてしまうが、今年のもののほうが要素が多かったけれど、面白さは前回のものほどではなかった。
e0160774_17154416.jpg


今年の果川祝祭は今日で終わり。今年も楽しませてもらった。来年がまた楽しみだ。
[PR]
by matchino | 2012-09-23 17:16 | イベント | Comments(0)

果川祝祭1日目は「The Blind」

職場を定時に逃げ出して果川に向かった。そう、昨日は果川祝祭の日だったのだ。
娘は風邪を引いてしまい、一人で行ってきた。
光化門駅から1時間半かかって果川政府庁舎駅に到着。さっそく会場へ向かう。
この時間はフランスの「カンパニーXY」による「偉大なサーカス」という作品が公演されている時間だ。着いたのはこの公演が半分くらい終わっている頃で、人だかりができていた。
なんか女性がぴょんぴょんはねていると思ったら、5人くらいの人たちが女性を放り投げては受け取っている。何の小道具も使わない、身体を張ったサーカスだ。
今度は立っている人の肩に人を乗せ、その人を持ち上げてさらに他の人の肩に乗せる。さらにその人を持ち上げて、またさらに他の人の肩に載せ、4段の人の塔ができあがった。
さらに、4人が寝転んでさっきの人の塔をつくった後、それを何人かで持ち上げて、立ててしまった!
派手なパフォーマンスはないが、この妙技だけで拍手喝采ものだ。

さて、次は期待していたポーランドの劇団KTOによる「盲目の人たち」だ。会場に行ってみると、並べられた椅子の上にハガキ大のチラシが置かれていた。「The Blind」とある。なあんだ、題名は単純だ。
始まる前にアナウンスがあり、「若干、身体露出の場面があるため、未成年者は保護者の指導が必要です」とのことだった。娘が来なくてよかった。子供たちがけっこう来ていたけど。
内容は、病気か何かによって人々の目が突然見えなくなり、社会にさまざまな混乱が起こっていく。
戸惑い、絶望し、お互いに争い、そして虐待する人たちの姿があからさまに描かれる。
車輪付きのベッドと木の棒、鍋などのわずかな小道具を使い、狂気の人々の姿を迫力満天に描いていた。また、音楽と照明、紙吹雪が効果的に使われて、映画の中に飛び込んだような感覚にさえさせられた。
それにしても、内容が内容だけにあまりにも深刻だ。私は少し内容を調べてから見たからよかったものの、隣に座っていた女子学生は「なんか深刻すぎない?」とつぶやいていた。
でも、この学生がつぶやいた時点ではまだいい方だった。この後さらに深刻になり、あからさまな性的表現まで上半身の露出付きで出てきたのだから、もう観客としては開いた口がふさがらない。(下半身の接触ではなかったけれど)
これは「若干の露出」が問題じゃなくて「性的表現」が問題なんじゃないか。主催者側は観客にこれをはっきりと伝えるべきだったと思う。
これは本当に深刻な内容だったけれど、パフォーマンスとしては本当に素晴らしいものだった。全体の演出もよく工夫が凝らされているし、盲目になった人々の演技が真に迫るものだった。
ちょっと調べてみたら、この劇団、2010年のハイソウルフェスティバルにも来ていたらしい。作品は「ドンキローテ」だったとのこと。見てみたかったなあ。

さて今日も昼から果川祝祭に行くのだ。今度は子供たちを連れて。
[PR]
by matchino | 2012-09-22 10:57 | イベント | Comments(0)

今週末は果川祝祭!

さあ、今週末だ。てか、明日から開催だ。果川祝祭。
仕事で週末も休めなかったり、子供が生まれたり、何だかばたばたしていたが、今週末は果川なのだ。
娘にも「今週末は果川に行くぞ」といってある。

今回の目玉はフランスのチームによる「死のドラム」という作品。去年見たものと似ている感じはするが、派手なパフォーマンスが楽しいのだ。

あと、気になっているのが「盲目な者たち」というポーランドの「劇団KTO」による作品。
ジュゼサラマーゴの「白の闇(韓国での題名は、「盲目な者たちの都市」)という小説からインスピレーションを受けた作品。
ちょっと調べてみたら、なんかこの小説、怖いぞ。何だか不思議なパフォーマンスが出てきそうだ。これは金曜日の夜、一人で見に行くか…。

一つひとつ見てみると気になる作品が多いのだけど、ゲージツ的なものよりエンターテイメント性の高い作品がいいなあ。
とにかく、金曜日の夜から行くのだ。水曜日から日曜日まで、韓国にいる人たちは、4号線に乗って、果川に行くべし。
[PR]
by matchino | 2012-09-18 23:46 | イベント | Comments(0)