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買ってよかった!『娘と共に旅立つ建築旅行』

前に紹介した『娘と共に旅立つ建築旅行』をゆっくり読み進めている。
ざっくりとした紙質で、大きめの、分厚い本だ。中は写真がたくさん載っている。望んだ以上の本だった。
表紙はあんまりなんだけど、ぱらぱらとめくって見るだけでもわくわくする本だ。
通勤途中に読んでいるが、重くて腕が疲れる…。まあ、それはいいとして、内容はこれまた思った以上に面白い本だった。
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写真の建築は、Dr. 朴ギャラリー。近いうちに訪ねてみたい建築だ。

韓国の名建築の、建てられた歴史的背景や建設のエピソード、建築家についてなどが語られている。
韓国の悲しくも壮絶な歴史と、それに劣らないその建物に込められた思いに驚嘆した。基本的に韓国の歴史に興味を持って来なかったが、建築という切り口で韓国の歴史と向き合うようになるとは思いもしなかった。
韓国の歴史の中で呻吟してきた人々の姿が描かれ、そこに著者の娘との対話が重ねられて、著者と娘の小さな旅行に同行しているような気にもなってくる。
今まで知っていた建築物もあるけれど、近くにあるのに知らなかった建築も多い。ぜひ一つひとつ訪ねてみたい。題名のように、娘を連れて。
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by matchino | 2012-06-14 22:06 | | Comments(0)

忘れられた美しい空間「夢の床」その1

ソウルの「オリニ(子供)大公演」で、ついに見ることができた「夢の床」。
紹介したいことがいろいろあって忘れていたけれど、前回の続き。

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右の方に回っていくと中庭のような空間があった。
ベンチとテーブルが置かれているが、「廃墟」というイメージはぬぐえない。
家族連れでいっぱいの外側とは正反対に、二組の人たちがゆっくりと話をしていた。

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芝生は荒れ、向こうにある池の水も汚れている。

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中に入ってみても廃墟のような雰囲気ではあるが、建築自体の空間は美しい。
春の夕日が差し、レンガの色が暖かい。

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縦の線が並ぶ中に斜めに上る階段。
ストイックな直線が美しい。

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クラブハウスとして使われていたときは何の空間だったのだろうか。
細い鉄骨が空間を切り取る。

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階段を上りきったところにハングルの子音「ㅎ」が実る木が描かれていた。

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さびた鉄骨とコンクリートが美しい四角い空間を作り出している。
満開の木蓮の花がさらに美しく見える。

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何のための空間だったのだろうか。
中に入っているものがなくなったことで、構造がよく見えるが、
本来の使われ方をしているときはどのように見えていたのだろうか。

次回に続く。
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by matchino | 2012-06-03 22:15 | 建築 | Comments(2)