<< 建国大学の気になる建築 清州建築旅行 4 清州聖公会聖堂 >>

近代的に改良された韓屋・都正宮慶原堂

e0160774_21303092.jpg
うちの会社の向かいに立派な韓屋が見える。社稷壇のすぐ隣で、何の韓屋なのか気になって見に行ったことがあるが、誰かの邸宅のようで入ることができなかった。
あとで調べてみると、都正宮の建物で、現在は現代グループの会長宅として使われているという。他の建物はほとんどが解体されてしまったが、建国大学の敷地内に慶原堂(キョンウォンダン)という建物が移転されているということが分かった。
偶然にもこの建物のことが、今読んでいる「韓国の住宅、その類型と変遷史」に出ていたので、気になって訪ねてみることにした。

地下鉄7号線のオリニ大公園駅で下りて、歩いて10分ほどで建大の正門にたどり着く。途中、慶原堂の標識もあった。有名な建物なんだなあ。

大学の建物を見ながら歩いて行くと、目当ての慶原堂があった。
が、門が閉まっている!長期の休みの期間には閉めて、観覧を希望する場合には事務所に連絡するようにとの案内があった。電話してみたが、取らない。旧正月で休みなんだろう。また来ないとだな。

それでも塀の外から眺めてもけっこう面白い。
伝統韓屋ではない、西洋建築や日本建築の影響を受けた都市型の改良韓屋だという。

e0160774_21302986.jpg
まず、玄関が目に入る。
伝統的な韓屋が部屋から直接マダン(前庭)に出られるようになっていて玄関がないのに対し、玄関から入るようになったという変化が見られる。
玄関に西洋建築的なポーチがあるというのも特徴的だ。西洋建築の要素でありながらも、ポーチの屋根は韓屋の瓦の様式となっている。
玄関の扉は開き戸ではなく、引き戸だという。扉にはガラスが入っており、上部はアーチになっているなど、西洋的な要素が入っている。

e0160774_21303081.jpg
玄関の向かって左側がアンチェ(女性たちの空間)となっており、伝統的な韓屋が扉がないのに対し、ガラスの扉が入っているのも改良韓屋の特徴。
伝統的な韓屋の場合、男性の空間であるサランチェと女性の空間であるアンチェが別々の建物になっているのが普通だが、この建物は右側がサランチェ、左側がアンチェで、中の廊下によってつながっている。台所も連結部にあるらしい。
e0160774_21302927.jpg
右側の部分は床を高くした部屋である「楼マル」となっているが、その下の地下室はトイレと浴室があり、裏口から出て階段で降りるようになっているという。
「韓国の住宅、その類型と変遷史」に書いてあった内容だが、実際に入って確かめてみたいな。
e0160774_21302999.jpg
e0160774_21302948.jpg
右側の楼マルを外から見るだけでも興味深い部分が多い。
窓の下にはタイルが貼られているようで、改良韓屋で安いタイルが貼られているのは見たことがあるが、こういうタイルを見たのは初めてだ。
縦長のガラス窓の中央より少し上には山のような模様が入っている。これはもしかして、富士山…? 江華島の黄氏家屋には富士山の絵が入って窓ガラスがあって、あれはまさしく富士山だったけど、これはどうなんだろう。気になる。
e0160774_21303036.jpg

慶原堂は入れなくて残念だったけれど、この他にも面白い建築が幾つか見つかった。その話は次回に!

[PR]
by matchino | 2016-02-17 21:13 | 建築 | Comments(0)
<< 建国大学の気になる建築 清州建築旅行 4 清州聖公会聖堂 >>