<< 〈江原道〉春川のタッカルビはや... 4通りの江原道物語、はじまる! >>

〈江原道〉建築好きは必見! 春川サンサンマダン

江原道オピニオンリーダー取材ツアー。さっそく第1回目!

ツアー1日目のメインはやはり、春川サンサンマダン。建築好きとしてはサンサンマダンは必見の場所だ。私もずっと来てみたかった場所だった。
弘大にもKT&GのCSR事業として運営している文化空間「サンサンマダン」があるが、昨年、春川にもできたのだ。弘大が20~30代のためのものだととすれば、ここ春川は家族のための空間。

e0160774_13503280.jpg春川サンサンマダンで重要なのは、韓国を代表する現代建築家・金寿根(キム・スグン)氏が設計し、子供会館として建てられた建物を買い取ってリニューアルしたこと。

金寿根氏(写真左/写真は韓国民族文化大百科事典より)は、韓国の国家的プロジェクトを多く手がけた建築家で、ソウルオリンピックのメインスタジアムをはじめとする多くの競技場を設計したり、ソウルの南北を貫く住商複合アパートの「世運商街」などのプロジェクトを手がけた。このブログでも紹介したヒルトップバーアルコ美術館国立扶余博物館京東教会なども設計している。

金寿根氏はたくさんの素晴らしいレンガ造りの建築を残したが、この子供会館はその集大成といえる。
1980年5月5日、子供の日(韓国も子供の日は日本と同じ日)に建てられた子供会館は、数年で用途変更され、数奇な運命をたどることとなったが、それから34年、子供会館は、芸術家と芸術を愛する市民のための空間とした生まれ変わった。
今までさまざまな用途に使われる中で付けられてきた余分なものを全て取り除き、純粋な子供会館時代の姿を取り戻したという。

サンサンマダンではさまざまな文化活動ができるようになっており、その一つひとつをサンサンマダンのパート長であるパク・ジョンウンさんが案内してくれた。

サンサンマダンは蝶のような形をした建物と、その前の扇型の観客席からなっている。
まず、羽の先端に当たる入り口から入る。
e0160774_00034291.jpg

少し暗めに照明を落とした長細い空間で、内部もレンガがむき出しになっている。壁の片方には2段のスロープがあり、それで上り下りするようになっている。外観も変わった形になっているが、スロープによってさまざまな角度から空間を眺められるため、空間自体の多様さをも楽しめる感じだ。
e0160774_00174154.jpg
e0160774_00174140.jpg
e0160774_00174118.jpg
e0160774_00174030.jpg
e0160774_00215960.jpg
ここで気になったのは、建てられてから30年に以上経っているため、構造的に修復した部分はあったのかということ。訊いてみると、構造上の問題はまったくなかったとのことだった。
「コンクリートで建てられていたら持たなかったと思いますが、レンガだけで建てられているので丈夫なんですよ」とパクさんは教えてくれた。なるほどー。


サンサンマダンでは、美術、音楽、デザイン、舞台芸術、映画などのさまざまなジャンルの活動ができるような施設が整っている。


まずは、「サウンドホール」というライブハウス。
レンガの壁はそのまま残しながら、木の音響施設を設置している。
e0160774_18443718.jpg
せっかくだから記念撮影。すぐにこういう写真が撮れる役者揃い…。笑
e0160774_18402122.jpg

ライブスタジオ。
レコーディングスタジオだが、何人か観客を呼んでライブをしながらレコーディングができるのがポイント。
e0160774_00215944.jpg
e0160774_00215994.jpg
マリちゃん、かっこいい!


フォトスタジオ。
写真屋のナホさんも「ここに引っ越したい!」というほどの設備が整っている。ここでも記念撮影。
e0160774_18402096.jpg

メディアラボ。
プロ用の機器で編集ができる。1テーブルあたり1000万ウォンの機材なんだとか!
e0160774_00215939.jpg

ギャラリー。
この日はホログラムの作品の展示がなされていた。
e0160774_00220093.jpg
展示だけでなく、空間も面白い。
e0160774_00220079.jpg

金寿根氏のスケッチと図面。
実際の寸法とは違うことが分かり、図面を引き直したそうだが、この建築と建築家を尊重する姿勢が表れている。
e0160774_00220004.jpg

そして外へ。
次の日に行われる「Have a nice day」というイベントの準備をしていた。翼を広げた形の建物の中央部分にステージが設けられているが、その後ろには空間が空いていて、後ろの衣岩湖が四角いフレームの中に見えるようになっている。
e0160774_00174025.jpg
e0160774_00034377.jpg
この建物自体、美しく、楽しい建築だが、衣岩湖のほとりにあるというロケーションを最大限活かしている。
e0160774_00034317.jpg
e0160774_00034323.jpg
e0160774_00034222.jpg
e0160774_00034261.jpg
e0160774_00034392.jpg
e0160774_00034244.jpg
e0160774_00174016.jpg
e0160774_18402134.jpg


そして最後はミュージアムショップ。弘大のサンサンマダンもそうだが、思わず買いたくなるような面白くてかわいいグッズがたくさん。
一つだけ写真を撮ったのは、ティーダイバー。紅茶の葉をこの中に入れてカップの中に沈めるのだ。
e0160774_18402161.jpg
あれこれ伸びそうになる手を抑えていたら、パクさんがブレゼントをくださった。飲み物を入れると温度で枯れ木に花が咲くというマグカップ。
e0160774_18402199.jpg
今回、案内をしてくれたのは、取材に行ったからかと思ったが、誰でも参加できるツアーもあるらしい。10人以上で予約する必要があるのと、韓国語の案内だけなのでハードルは高いが、サンサンマダンを含めた春川建築ツアーを企画するってのもありかな、と。


サンサンマダンにホテルが! 「サンサンマダン・ステイ」

さて、春川のサンサンマダンで注目されているのが、「サンサンマダン・ステイ」。
e0160774_18371669.jpg
サンサンマダンの隣にあった研修センターの建物をホテルとして改装したのだ。
ロビーや廊下に、独特なアート作品があったりする。
e0160774_18371628.jpg
e0160774_18371626.jpg
e0160774_18394446.jpg
e0160774_18394305.jpg
部屋の方は、センスはいいけど、まあ普通だな…と思っていたら、思ってもみない部分に大きな違いが隠れていた。韓国最高のベッドブランド「ACE寝台」のベッドを使っているという。じっさい、一番寝てみると、ベッドが硬くも柔らかくもなくちょうどいい。前日に1時まで飲んだのに、目覚めはよかったし!笑
e0160774_18371623.jpg
サンサンマダン、今回はイベントの準備のために純粋なかたちで見られなかったので、また来ないと!


まだまだ続く、江原道物語。
楽しい記事が続々上がっているので、チェック!

カリスマ・コスメライター、ジャヨンミさんの韓国コスメイヤギ韓式イヤギbyジャヨンミ
marikoevelynさんのブログmarikoevelyn
e0160774_14035947.png

[PR]
by matchino | 2015-09-21 20:04 | 江原道 | Comments(2)
Commented by ビョン at 2015-09-23 16:56 x
春川にこんなにステキな空間があったとは、全く知りませんでした。
調べてみたところ、春川駅からタクシーなら6~7分、バスでも行けるんですね。
夕べナホさんにもお話ししたのですが、アクセス情報をアップしていただくと、皆さんがより「行ってみよう!」という気持ちになると思うんです。
年月による風化なのか、はたまた計算されたデザインなのかわかりませんが、
輪郭が不揃いなレンガが味わい深いですね。
例の4名の写真はこちらのスタジオでの撮影だったんですね。
野外ステージから背後の湖が見えるとは、まさに借景ですね。
Commented by matchino at 2015-09-23 19:58
ビョンさん
まだまだ行くところはたくさんあるでしょう!次に春川いくときにはぜひ!
アクセス情報! すっかり忘れてましたw ご指摘ありがとうございます!
レンガの風合い、いいところに目をつけましたねえ。ここでやっているかはわからないのですが、レンガを二つに割って、割った面を外に出したり、金寿根さんって、いろいろなテクスチャーを開発して使っているそうです。
借景っていうんですねー。恥ずかしながら知りませんでした。韓国の書院とか寺などの伝統建築にはよく使われている手法らしく、それを現代に流用したりもしているようですね。
あー、やっぱりビョンさんすごいなー。一緒に歩かないと!
<< 〈江原道〉春川のタッカルビはや... 4通りの江原道物語、はじまる! >>