<< 〈マチノアルキ〉龍山の古アパー... 廃焼却場を利用した美術展「空間... >>

建築家・鄭奇鎔氏の茂朱プロジェクトを訪ねて 予習編!

e0160774_21471815.jpg
全羅北道の茂朱(ムジュ)郡に行くことになった。
韓国観光公社の祭りモニターとして、茂朱蛍祭りに行くことになったのだ。
1泊2日で、祭りを体験し、周辺の観光地を回ってくるというミッションが課せられる。
それで、茂朱郡の観光地について調べてみた。
山と川がきれいで、山葡萄のワインが飲めるいいところらしい。
でも、個人的にはアート&建築系を見てきたい。
いろいろと調べるうちに出てきたのが、鄭奇鎔(チョン・ギヨン)氏という建築家の話だった。
鄭奇鎔氏は、10年にわたって茂朱のさまざまな公共建築を手がける「茂朱プロジェクト」を行ったのだという。

さて、鄭奇鎔氏の名前に触れたのは今回が初めてではない。
国立現代美術館で建築関係の展示がシリーズで行われているが、その最初の展示が鄭奇鎔氏のアーカイブ展示だった。大腸ガンで亡くなった鄭奇鎔氏が、自分のさまざまなスケッチや資料などを国立現代美術館に寄贈したが、そのアーカイブが「絵日記」という題名で展示されていた。
鄭奇鎔氏の代表的なプロジェクトである「奇跡の図書館」や、貧しい人たちのための「土の家」など、人にやさしい建築をつくるその思想にとても感銘を受けた。

そして興味を持ったので、「奇跡の図書館」について書いた本も読んでみた。
「奇跡の図書館」は、「ヌッキムピョ」というテレビ番組で行った、図書館のない田舎の町に子供のための図書館を建てるというプロジェクト。全国各地にいくつもの図書館が建てられたが、その建築家として抜擢されたのが鄭奇鎔氏だった。鄭奇鎔氏のこの図書館の建築に対する思想がとても感動的で、子供の目線に立った図書館設計がとてもすばらしいと思った。
奇跡の図書館をぜひ一つでも見てみたいと思っているが、皆、田舎にあるため訪ねる機会がなかった。

そして思いがけず、鄭奇鎔氏の建築を見に行く機会がやってきたのだ。
ネットで調べてみると、茂朱に「鄭奇鎔建築ツアー」に行っている人が何人もいた。
茂朱プロジェクトについては鄭奇鎔氏が「感応の建築」という本に書いているということなので、茂朱に行く前にその本を読んでいる。
郡庁や面事務所、昆虫博物館、郷土博物館、運動場、バス停など、小さくとも意味深い建築がたくさん建てられたらしい。
プロジェクトから何年も経っているため、今はどのように使われているのか、この目で確かめてみたいと思う。

[PR]
by matchino | 2015-08-23 22:03 | 建築 | Comments(0)
<< 〈マチノアルキ〉龍山の古アパー... 廃焼却場を利用した美術展「空間... >>