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東仁川散歩 その6 ペダリの空き地

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前回まで書いてきた東仁川散歩。
歩く中で気になりながらも放っておいた謎があった。
この空き地のことだ。
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畑があって、子供たちが遊ぶ空き地になっている。のどかでいい雰囲気なんだけれど、この周辺の密集具合からいうと、この空き地はあり得ない。

それが、ペダリについて調べているうちに、1998年にこの地域を貫通する産業道路を建設する計画があったということが分かった。

それで思い出したのが、水道局山の下の巨大なトンネル。
水道局山タルトンネ博物館を見てから下りてきた時に見たトンネルだ。
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トンネルは完成しているようだし、トンネルの前にも広い道路ができているのに、道路には無断駐車の車と日向ぼっこをするおばあちゃんしかいない。
トンネルは工事中のようにふさがれており、放置されてだいぶ経っているようだった。

つまり、道路をつくろうとトンネルも造り、ある程度の土地も確保して更地にしたけれど、頓挫したんだな。
先ほどの記事を読んでみると、道路建設を阻止したのはペダリの住民たちのようだ。
町の真ん中を貫通するだけの大型道路は町の文化や生活様式を完全に破壊してしまうと、ペダリを守るために住民をはじめ芸術家たちが立ち上がった。
文化財を保護し、廃業寸前の古本屋を立て直し、美術展を開き、更地になった道路建設予定地を耕して畑にした。

そして残されたのが今のペダリだ。巨大なトンネルは残ったが、それはこの地域を守った人たちの歴史を証明する遺跡となるのではないだろうか。
あの空き地がのどかな雰囲気を漂わせていたのには、住民たちの努力があったのだ。
ペダリにはまた訪ねて、いろいろな人の話を聞いてみたい。

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by matchino | 2015-04-07 20:38 | 建築 | Comments(0)
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