東仁川駅で待ち合わせて、まず「水道局山タルトンネ博物館」へ向かう。 今回の道しるべはりうめいさんがつくった仁川地図。タルトンネ博物館は地図にはなかったけれど、駅前の観光地図の地図を頼りに歩いてみる。 水道局山に登る道の左側はきれいなアパートが立ち並んでいるが、右側は小さい家がごちゃごちゃと集まっている。 古い家屋につられて路地に入り込むとなかなか面白い。 道を歩いていると突然現れた空き地。 「ここはなんで空いてるのかな?」と話していると、示し合わせたようにそこを通りかかった一人のおじいさん。コーデュロイのジャケットを着たちょっとおしゃれなおじいさんは「ここは昔、井戸があったところだよ」と教えてくれた。「昔は家に水道がなかったから、水を汲みに来るのが朝の日課だった」とのこと。 今はふさがれていた。 さらに丘を登っていくと、入り組んだ道の両脇に古い家屋がたくさん。 タルトンネというにはちょっときれいな気もするけれど、昔はまさに貧しい板子村だったんだなと感じさせる町並みだ。 さて、丘を登りきったところに公園があり、タルトンネ博物館があった。 入場料500ウォンを払って中に入ると、おお、そこにはまさにタルトンネが広がっていた。 入り組んだ路地、天井の低い粗末な家。昔のテレビやラジオなどの家具が置いてあって、中年の韓国人には昔懐かしい風景なんだろう。家族連れがたくさん来ていた。 それにしてもよくできている。「家をそのまま移築したんじゃない!? もしかして、タルトンネにそのまま屋根をかぶせて博物館にしちゃったとか!?」とかいう憶測まで出る始末。 訊いてみると、実際の壁や屋根を持ってきて作り直した部分も多いという。 2階は当時の商店を再現したものだが、1階の作り込みようには比べ物にならないほど粗雑だ。 なかなかクオリティ高いぞ、タルトンネ博物館。 でも、タルトンネが目の前にあるのになぜわざわざ博物館を?という感が否めない。この後で行った「ぺダリ案内所」のオーナーは「タルトンネをつぶしてつくった博物館」と評していた。ここは「タルトンネの剥製」でしかないとも話していた。 その話はまた次に。 タルトンネ博物館のある水道局山は、なぜこんな名前になったかというと、水道局があったからだ。水不足に悩んでいたこの地域に水を供給するための貯水池がこの山の上にあったのだ。 そして、制水弁室の古い建物が残っている。 数百メートルにわたってひたすら韓服と布団の店が並んでいる。最初のうちは休みなのか閉店しているのか、閉まっている店が多かったが、だんだん開いている店が出てきた。 途中で地下商店街に入って、出てみると、駅の反対側に出てしまった。 地図を見ながら来たつもりだったけれど、どうなってんだー? 仕方がないのでもう一度軌道修正してペダリの方向へ向かって歩き出した。 この後、ちょっとしたコワイものを見てしまう。 その話は次回!
by matchino
| 2015-04-02 21:26
| 仁川
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