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韓洋折衷の美しい「聖公会江華聖堂」

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再び登場の本「青春男女、百年前の世界を貪る」。この本に出てくる建築をいくつか訪ねたが、今回もまた気になっていた建築を見に行く機会ができた。
今回の建築は仁川の江華島にある「聖公会江華聖堂」。

江華島はいわずと知れた江華島事件の舞台となった島。外国勢力との衝突事件が多く起こった場所だ。今は観光地として多くの人が訪れる。ネットで調べてみると、日本からも、韓国マニア、歴史マニアがけっこう訪れているようだ。

行き方としては、いくつか方法があるようだが、最もよく知られているのが、地下鉄の弘大入口駅から3000番のバスに乗って行く方法。家から弘大入口駅まで1時間、弘大入口駅から江華島バスターミナルまで1時間半という長旅となった。
一人で本を読みながら行くにはいい時間だけれど、子供たちを連れて行くには長い距離だな。それも4人となればもう…。

さて、到着したバスターミナルから、まず今回の目的地、聖公会江華聖堂へ向かう。が、子供たちがお腹がすいたと騒ぎだして、食堂から探すことになった。
バスターミナルの周辺は江華島の中心街らしく、それなりの商店街が形成されていたが、旧正月の連休でどこも休み! やっと見つけたトンカツの店は、昔ながらのおいしくない店。久しぶりの遠出でこれか…。

気を取り直して、聖堂を探した。聖堂は小高い丘の上にあった。
丘のふもとには、観光地っぽい駐車場と広場。そしてよく舗装された道。ガイド付きの自転車ツアーなんかもあって、ザ・観光地だ。もしかして、聖堂もきれいに整備されてるんじゃないかと心配になったが、聖堂自体は素朴な雰囲気が残されていた。

韓国に「西学」と呼ばれたキリスト教が入ってきたのは16世紀。開国によって宣教師が派遣されたのが1860年頃で、イギリス聖公会は少し遅れて1889年に入ってきた。ソウルの貞洞に聖堂が建てられ、ここ江華島にも信徒が増えて二つの聖堂が建てられた。その一つがこの江華聖堂だ。
聖公会のチャールズ・ジョン・コーフ主教が建てた聖堂で、韓屋と西洋式の折衷様式。韓屋は聖堂の建築様式であるバシリカ様式をつくるには最適だったという。

丘を登ると、階段の上に聖堂の門があった。
五行色の丹青が施されており、韓国の邸宅の入口のようだ。
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門には太極模様のような文様があるが、実は黒い部分は十字架になっている。
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中に入ると左側には鐘が吊り下がっている。
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鐘に刻まれた模様もキリスト教に関連したものなんだろう。
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聖堂と鐘というのも異色の組み合わせだが、以前訪ねたルースチャペルにも鐘があったよな。

鐘楼の向こうに聖堂があった。
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これまで見てきた韓屋や宮、寺などと様式は似ているけれど、バランスが違う感じ。
正面に書かれた漢文も「三位一体…」など、キリスト教の言葉なんだろう。

内部は木の色がそのまま活かされた素朴な雰囲気。
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派手な祭壇があるわけではないけれど、荘厳な雰囲気が感じられる。当時の信徒たちが礼拝を行う姿が見えるようだ。
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側廊には聖公会の歴史を示した写真が展示されている。
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聖堂の裏には司祭館がある。
やはり韓屋様式に十字架。
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やっぱり昔の聖堂っていいなあ。
江華島の温水里にある聖堂も行ってみたい。
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さて、江華島を巡る中で訪ねたのは、日本家屋と韓屋の折衷様式の家屋である黄氏家屋。
その話は次回に。

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by matchino | 2015-03-11 21:30 | 建築 | Comments(0)
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