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国立現代美術館「イブル展」と「バウハウスの舞台実験展」

国立現代美術館ソウル館で開かれている、イ・ブル展。
韓国国内よりは海外で評価の高いイ・ブル氏の大規模な新作が見られるということで、けっこう話題になっていたが、まだ見ていなかった。
以前、子供を連れて国立現代美術館には行っていたのだが、この展示は子供が入れないということで、展示室を前にして引き返すしかなかったのだ。
子供が入れないなんて、会田誠の作品みたいなやつ?
いやいやそうではない。(もっともイ・ブル氏が昔、裸になってパフォーマンスをしたことがあるということだが…)
展示室全体が鏡で覆われていたり、白い煙が展示室に充満したりしていて危ないから、ということなのだ。
それでまだ見てなかったのだが、今回、なんとなく水曜日の夜に美術館に行きたくなったので、会社の帰りに一人で寄ったというわけ。
水曜と土曜は、午後6時から9時まで夜間開場していて、入場料が無料なのだ。会社から歩いても30分だし、ありがたい環境だ。

チケットをもらっていつものとおり、エスカレーターで地下に降りる。
すぐ脇には「ソウルボックス」という展示空間。
今はレアンドロ・エルリッヒの作品が展示されている。
ちょっと失敗したのが、地下の「種明かし」的空間から入ってしまったこと。
最初に上から眺めるべきだったのに!
展示の動線、なんとかならんかな。
これは後から上から見た様子。上から見るのだぞ!
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後で調べて分かったのだが、金沢21世紀美術館の「スイミングプール」の人かあ。
螺旋階段の作品は前に見てたな。
プールといい、ここのヨットといい、素材がホックニー的?
アルゼンチンの人なんだー。
作家の紹介動画も上映されていたので、また来よう。

さて、次はついにイ・ブルの展示!
今回は美術館のウェブサイトにあるテキストまでしっかり読んで予習してきたので、期待も大きい。
展示室に入ろうとすると、「注意書きを読んでください」とのこと。
鏡は踏まないでくださいとか、順路に従って進んでくださいとか。
そしていよいよ展示室へ!

まずは、「太陽の都市」という作品。
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あれ?明るい…?
知り合いの話では、鏡を何度も踏みそうになってたいへんだったとか。
えー、そんなことないし!
普通に通り抜けて終わり。もうちょっとすごい体験ができるのかと思ったのに…

そして次の展示室の「早朝の歌」という作品。
これはすごかった!
けっこうな高さがある展示室に、銀色と透明の素材で作られた巨大なオブジェが浮かんでいる。
イ・ブル氏の過去の作品に「サイボーグ」という連作があって、SFアニメのロボット的なオブジェだったが、これもSF的な感じ。宇宙船的なイメージだ。
かっこいい!

白い煙に包まれるというのはこの作品で、1時間に1度、煙を発生させるという。
煙の中でぜひ見てみたくて、スタッフに訊いてみると、「1時間半に一度、煙を発生するので、次は8時になりますね…」と。まだ1時間あるし!

それでとりあえず、他の展示室を見に行くことにした。

もう一つ見たかった展示が「バウハウスの舞台実験」。
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バウハウスによる舞台衣装をはじめとするデザインの展示で、幾何学的なデザイン画や衣装を展示している。
人体を直線と円で解こうとする試みがうかがえるスケッチがたくさんあった。
形状や色彩はバウハウス独特な印象を受けるが、なかなかかっこいい。

あるFB友達は、この衣装の一つがウルトラマンに似ているといって、ウルトラマンの人形を息子に借りてきて一緒に写真を撮っていた。
バウハウスがどんなコンテンツに影響を与えたのかについての展示をしても面白いだろうなあ。
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この衣装で行ったであろう実験的な演劇に参加してみたい。どこかの劇団でやったりはしてないだろうか?
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まだ8時にならないので、他の展示室を見てから、8時に「早朝の歌」を見にいってみた。

あ、白い煙を吐いてる!
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オブジェの一つから、尖った矢のようなオブジェに向かって白い煙が吐き出されている!
人体には害のない煙らしいけれど、何の煙なんだろう。数十秒後にはオブジェがまっ白い煙に包まれた。
目の前が見えないほどになるかと思ったらそうでもない。
でも煙に包まれたオブジェは、まさに無限の空間に浮かんでいるかのよう!
まさにSFの世界!
ときどき点滅する赤い光が宇宙船的なイメージを高めている。
これは本当にずっと眺めていたくなる。
いやあ、1時間待って見た甲斐があった!

イ・ブル展は3月15日まで。見るんだったら煙は見ることをお勧めするので、時間の余裕を持って訪ねよう。

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by matchino | 2015-02-13 20:15 | 展覧会 | Comments(0)
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