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ソウル市立美術館の展示「ローテクノロジー:未来に帰る」

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ソウル市立美術館の展示「ローテクノロジー:未来に帰る」を見てきた。
タッチスクリーン、グーグルハングアウト、モノのインターネットなど、さまざまな最先端テクノロジーが普遍化され、日常化された時代に、あえて「ローテクノロジー」を使用した作品を紹介し、その意味を探る展示だった。
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で、ここでいう「ローテクノロジー」は何か。キネティックアートが多かったので、キネティックアートをいっているのかと思ったが、今考えると、過ぎ去ったテクノロジーのことを指しているのだろう。そうでなければ、今、キネティックアートを紹介する意義はないし、ここで紹介されている作家たちの作業の現在のアートシーンにおける意味はなくなってしまうからだ。
個人的にはキネティックアートが好きなので、造形的にだけ見ても面白く、なぜ小難しい説明があるのかと思ったが、よくよく考えてみるとそれは必要だったのだ。といっても展示の趣旨を説明した文章は、脱モダニズムとかテクネとかポイエーシスとか、聞いたこともない、たぶんその意味を聞いても理解が難しい単語がたくさんでてきて、脳を再起動したくなってしまうので、もうちょっと分かりやすく解説してくれると嬉しいのだが。

卵形のフレームの中で、ししおどしみたいな機構が休みなく動いている。コトコトと小気味よく鳴っているのはプラスチックのボトルだった。中に電球が光っていて、部屋全体が動いているかのような雰囲気さえ感じる。
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列車の模型が回っている。同じ日常を繰り返す生活を循環する列車に例えたんだという。確かに単純な動きを繰り返すキネティックアートは機械的な人生、社会のたとえになる、てか、機械そのものだし。
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コンピュータの中に入っているようなファンのでかいやつが並べられていて、その風で四角い箱が浮いている。
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ビニールで作られた風船が空気圧によって動いている。消費社会の発展に従ってその色を変えてきたさまざまな韓国の市場のビニール袋で作られた作品で、そのうごめく様は一つの有機体のように姿を変えていく消費社会を象徴してもいるという。一見きれいに見えるというのも消費社会の象徴っぽい感じだ。
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説明を読むのは面倒くさいけど、ただ見るだけでも面白いのでお勧め。

展示はソウル市立美術館の西小門本館で2015年2月1日まで。入場は無料。

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by matchino | 2015-01-12 22:38 | 展覧会 | Comments(0)
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