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坡州出版団地の図書館「知恵の森」

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京畿道坡州市には出版団地があり、承孝相建築家がプロデュースして、かっこいい建築が建ち並んでいる。去年はその中の一つ、ミメシス・アートミュージアムを見に行ってきたが、1年ぶりに出版団地を訪ねた。去年も冬で「冬にくるんじゃなかった」と後悔したが、結局再び訪ねたのはまた冬。なんだか年中行事になりつつある。
さて、今回訪ねたのは二つの理由がある。
その一つは私が住む九里市を通る地下鉄「中央線」が、坡州へ行く「京義線」と連結して「京義中央線」となり、坡州に乗り換えなしに行けるようになったこと。
もう一つは、坡州の出版団地に「知恵の森」という図書館がオープンしたこと。
「知恵の森」は数ヶ月前にできていて、「いつか訪ねたい」と思っていたが、たまたま家族を連れて行く所がなくて、行くことになったのだ。
ただ、前回もそうだったが、電車とバスを乗り継いで行かなければならず、田舎でバスの本数が少なくて、結局、家から3時間かかってしまった。

京義線の炭峴駅で降りて20番のバスに乗り、「은석교사거리(ウンソッキョサゴリ)」の停留所から3分ほどの距離だ。
打ちっぱなしコンクリートとコールテン鋼の建物で、3棟の建物がつながったような形になっている。
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1階は図書館。2階から上はゲストハウスやタイポグラフィーの学校になっているようだ。
図書館に入ると、両側に本棚がそびえている。何段くらいになるのだろうか、高い天井まで壁一面が本棚になっており、高い本棚まで本が並べられている。まさに「知恵の森」だ。本の虫にとってはたまらない場所だろうなあ。
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でも、その次に驚いたのは人の多さ。土曜日ということもあって、子供連れの家族でごったがえしている。けっこう広いコーヒーショップのスペースもあり、たくさんの人がコーヒーを飲みながら本を読んでいる。でも、本を読みに来たというより、レジャーに来たという感じの人たちが多い。

それにしても、あまり余裕がなかったせいか、本棚から読みたい本を見つけることはできなかった。ある程度の高さまでしか本を見ることはできないし、出版社や寄付した人ごとに本が並べられており、ジャンルとはまったく関係なく本が並べられているため、どうやって好みの本を探したらいいのか分からない。また、学術書関係の本がけっこう多かったような気がする。
人が多いし、騒々しいので静かに本を読む雰囲気はまったくないし…。
図書館というよりは、図書館という形を借りた本の広報スペースというべきか。
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それでも、一回りしてみると、棟ごとに変化がつけられており、静かでさえあればいい空間かもしれない。ただ、音楽はやめてほしいな…。
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じっくり本を読む図書館はどこにでもあるので、新しい本との接し方を提案する図書館としては成功したのかもしれないと思う。

せっかくなので、外も見回ってみた。
屋上にイベントスペースのような空間も作られており、春や秋にはなかなか面白いかもしれない。
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さて、けっきょく本は読みたいのが見つからなかったので、持って行った本をその場で読むことにした。
年末に借りてきて読んでいる今年最初の本は、「ラカン、美術館の幽霊たち」。
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哲学者で精神科医のラカンが芸術について語った内容を中心に、著者が西洋美術について分析しており、美術館で出会った「幽霊」について書いている。
っていうとすごくアブナイ内容だが、とても真摯な論を展開しているなと思う。今のところ。これからの展開が楽しみだ。

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by matchino | 2015-01-09 22:18 | 旅行 | Comments(2)
Commented by citron7a at 2015-01-11 14:42 x
こんにちは 今年もよろしくお願いいたします。

すっごい図書館ですね。
1日で回れないぐらい大きい!
本はあまり読まないくせに、図書館とか本屋さんが好きなんです。
こういう図書館があったら、しょっちゅう行ってしまいそうです♪
Commented by matchino at 2015-01-11 22:22
citronさん、今年もよろしくお願いします!
大きさはそれほど大きくないんですけど、この棚がすごいですよねー。
私も実は昔は本は「見る」ほうでほとんど「読む」ことはなかったんですが、本屋さんはしょっちゅう行ってましたね。^^
実はソウルにヒュンダイが作ったヒュンダイカードの顧客専用の図書館があるんですが、デザインライブラリーと旅に関する図書館なんですよ。citronさんにはぴったりの図書館だと思いますよ!
私はヒュンダイカードを持ってないので、カードを作るか、知り合いと一緒に行くかと企んでます。
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