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国立現代美術館ソウル館とチェ・ウラム

韓国の国立現代美術館のソウル館がいよいよオープンした。
景福宮の隣の、キムサ(国軍機務司令部)のあったところで、その昔は宗親府があったところだ。行きたいと思いながらも行けなかったが、やっと時間ができて、末っ子を抱っこして行ってきた。

地下鉄3号線安国駅1番出口から出て、北の方へ上っていく。土曜日ということもあって人が多い。特に徳成女子校から正読図書館に続く道はすごい人ごみで、仁寺洞みたいだ。
正読図書館の前の道を景福宮の方へ向かうと左側に美術館が見えてくる。
裏の方はまだ工事が終わっていない部分があった。
さて、どこからどう回っていいかも分からないので、とりあえず一番最初にあった横っ腹の入り口から侵入。そうすると、宗親府の建物の正面に出てくる。

宗親府の建物の前は芝生を植えた、少し盛り上がった広場になっており、その向こうには元キムサの建物と新しい美術館の建物、そしてその間に景福宮が見える。
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ここにはオレンジ色のイスが所々に幾つか置かれていた。説明をみると、「温かい椅子」という作品だった。
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歴史の中で険しい道を辿ってきた宗親府の建物を慰める意味で、オンドルがついた椅子を作ったのだという。
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座ってみると、冷たい風が吹く中でもけっこう温かい。背もたれにはガス管の端のようなものが付いていて、韓国では見慣れたボイラーの装置のようだけれど、実際は電気でやっているのだろう。
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展示も見たかったけれど、朝から子供を見て疲れ切っていたので、展示は次の機会に見ることにして、とりあえず館内へ。
旧キムサの建物の1階はギャラリーとミュージアムショップになっていた。どういうシステムになっているのか分からないが、貸し画廊の案内もあったので、ギャラリーとして使われているようだ。
その中で気になったのが、ウォン・ボムシクという作家。有名な建築物が縦に重なって一つの建築になっている写真だ。
あともう一人の作家も同じようなコンセプトでオブジェを作っている。

そこからチケットカウンターの前を通って、中をぶらついてみた。
3つの棟からなっていて、けっこう広い印象を受けた。充分時間をとってこないと回れそうにない。
一部の作品は地下の展示室の上から見ることもでき、変則的ながら作品とそれを観覧する人たちを眺められて面白い。
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子供を抱っこして疲れも限界に来ていたので、そろそろ退散した。
その日はイベントもあるということで、さらにたくさんの人たちが来場していた。

帰りはギャラリーが立ち並ぶ通りを歩く。ギャラリーヒョンデは開いていたけれど、ちょっとエログロだったのでパス。
でも、その前にある小さなギャラリーの小さな看板が目に止まった。
Lamp Shop Choi U Ram」とある。その脇に黒いカーテンが下がっており、細い通路には不思議なライトが天井から下がっていた。
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キネティックアートを作る作家のチェ・ウラム氏の個展だった。ライトだけかと思ったら、通路の横の黒い引き戸が開いた。なんだか秘密の扉を見つけたような感じだ。
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中はさらに面白い空間が広がっていた。ほぼ正方形の暗い部屋の両側に、チェ氏の作品が光を放ちながらうごめいている。小さな機械音を立てながら動く、生物のようなフォルムのオブジェは、命を持っているかのような錯覚さえ感じさせる。
部屋の正面には階段があり、2階にも幾つかの作品が展示されていた。階段にも作品があり、小さなこのギャラリー自体が、チェ氏の独自の世界を作り出していた。雰囲気のいいバーのようでもあり、彼の作品が展示されたバーがあったらいいなと思わせる。
そこでもらってきた展示のハガキには、現代美術館ソウル館での展示についても書いてあった。先ほど見てきた大きなオブジェはやっぱりチェ・ウラム氏の作品だったんだ。

今日は短い時間だったけど、収穫が多かった。
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by matchino | 2013-12-01 21:20 | 展覧会 | Comments(0)
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