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建築家チョン・ギヨン氏のアーカイブ展示

建築家チョン・ギヨン氏のアーカイブ展示を見に国立現代美術館に行ってきた。
久しぶりのいい天気で、キムパプを買って、美術館の庭でランチ。彫刻が並び、カササギが遊ぶ芝生が気持ちいい。

さて、今日の目的のチョン・ギヨン氏のアーカイブ展示は美術館の3階で行われていた。
チョン氏が美術館に寄贈した膨大な資料の中から厳選したスケッチや模型、蔵書などが展示されていて、建築を学ぶ人にとっては垂涎ものの展示ではないだろうか。

チョン・ギヨン氏は韓国を代表する建築家の一人で、代表作である「奇跡の図書館」などが有名だ。

学生時代からの作品が展示されていたが、氏の最初の専攻は陶芸だったそうだ。裕福ではなかったため、材料費が安いことが専攻を選んだ理由だったというが、後に研究していた「土の建築」にもつながるものだろう。
貧しい人たちのための、安くてよい建築を建てようとした氏の思想は、建築家自身の境遇から来るものが大きいのだろうと感じさせられる。
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彼は韓国国内の閉鎖的な状況から逃れるためにフランスで留学した。留学生活の中でフランスの現代思想に大きな影響を受けたという。
彼の蔵書が展示されていたが、一つひとつの本からどんな影響を受けたのかが記載されていた。
彼の描いたスケッチも展示されていたが、とても魅力的なスケッチで、びっしりとフランス語でメモなのか説明なのかが書かれている。
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彼の研究書を一度読んでみたいと思わされた。
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彼が建てた建築物の図面や模型も展示されていた。住宅や記念碑など、分野によって分けられていたが、その中で最も興味深かったのが、教育機関の建築についての内容だった。
彼の理想とする教育建築は、学ぶ場所ではなく、体験する場所だ。
順天と西歸浦の「奇跡の図書館」の模型や、図書館での子供たちの映像があったが、わざわざ訪ねてみたくなるほどの魅力的な建築だ。
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そして最後の部屋では彼が建築の思想について語っている映像が上映されていた。大腸ガンで亡くなる前の闘病中の痛々しい映像で、声もかすれてほとんど聞こえないほどだけれど、語っている内容は本当に素晴らしいものだった。
子どもたちを連れて行ったので長くは観られなかったのが惜しい。彼の本はぜひ読んでみたい。

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これは最後の展示室にあった写真。
本当にいい顔をしてるよなあ。
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by matchino | 2013-08-02 20:03 | 展覧会 | Comments(0)
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