先週、上海へ1週間の研修に行ってきた。
中国はインターネットの接続状態が悪く、現地で投稿できなかったけれど、上海で皆既日食に「出会った」という話。 数日前から日本のウェブで、皆既日食に着いての記事を見ていたけれど、今、たまたま1週間の出張で来ているこの上海が、その話題の中心になっていることは夢にも思わなかった。 何時に起こるんだろうかと検索してみてそれを知ったというわけだ。 それならばと、時間もメモして出勤した。 8時40くらいには始まるということで、会社の先輩と空を見上げてみたけれど、雲行きが怪しい。ときどき日は顔を出すので、ちらっと見てみるけれど、よく分からない。 隣の会社の人たちが観測用の眼鏡で見ているところを見ると、見えるようだ。 それで、サングラスをかけてみると、なんと、太陽の上半分が3分の1くらい欠けている! とりあえず、それで満足して、今日行くべき会社に車で向かった。 車の中からも空を見上げていたが、だんだん雲行きが怪しくなってくる。すぐに雨が降り出した。 日本から1万人の人たちがわざわざこのために上海に来ていることを聞いていたので、かわいそうだなあと思っていた。 一緒に車に乗っていた3人で、「この曇天だったら、日食で暗くなるっていっても、日食で暗くなってるのか雲のせいで暗くなってるのかも分からないね。日本から来た人たち、気の毒だねえ」などと馬鹿笑いをしていた。 そして、「何となくいつもよりも暗い気がするよ。じゃあ、これがそれだということで」なんていいながら、完全に日食を馬鹿にしていたのだ。 が、9時34分くらいからだろうか、だんだんその暗さが尋常ではなくなってくるのだ。 わずか数十秒の間でどんどん暗くなり、私たちは驚きの声を禁じ得なくなってきた。 そして、とうとう訪れた9時36分。 皆既日食だ。 あたりは完全に真っ暗になった! 夜が来てしまったように! これだ! これが皆既日食のダーク・フォースなのだ!!!! 不思議にもあんなに強く降っていた雨は霧雨に変わっていた。 私たち3人は驚くべき天文ショーに興奮しきっていた。 神様、ごめんなさい。私たちは日食をなめてました。 9時40分、何事もなかったかのようにあたりは再び光を取り戻していた。 まもなく小康状態になっていた雨も再び強くフロントガラスを打ち付けだした。 本当に不思議で、忘れられないイベントだった。 まさにこの時に、望んでもいないのにこの歴史の現場に居合わせたのだ! 運命というのは面白い! ちなみに、次の日はここから200キロ離れた寧波市に行ったのだが、そこでははっきりと日食が見られたという。1日早ければ…!
by matchino
| 2009-07-26 22:07
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